心の中のモヤモヤをスッキリさせる魔法のメソッド
「なんとなく嫌」など、心の中にある「モヤモヤ」を具体的にしていくには、質問がカギになると山口先生は解説します。
「頭の中には伝えたいイメージが映像化されていても、それを言葉にするのは大人でも難しいときがあります。頭の中のイメージを引き出すのには、解像度を高める質問が役立ちます。
『なんとなく』思っていることを具体的な言葉にするには、“『なぜ→たとえば』の魔法”を使いましょう。
『なぜ→たとえば』の魔法を使って、理由と具体例を引き出す質問を自分にすれば、自分の中から『本当に伝えたかったこと』が自然と引き出せます。質問を繰り返していくと、より具体的な言葉が出てきます」(山口先生)
見ているものを説明して伝えるコツ
次に紹介するのは、伝える力の土台を育てる「超能力! テレパシーゲーム」です。
お題を出す「親」役の人が見本の写真や絵を見て、言葉だけでどんなものなのか説明し、答える「子」役の人は聞いた内容から想像して絵を描きます。
ちなみに、「子」役の人は質問ができないばかりか、見本やほかの人が描いた絵を見てもいけません。「親」役は一気に説明すると「子」役が記憶しきれないので、描き具合を確認しながら少しずつ説明するのがポイントです。
このゲームのおもしろさは、「公園で子どもが遊んでいる。大人が近くにいる」のように「親」役の説明が大雑把なほど、人それぞれ思い描く情景が変わる点にあります。
そのため、「親」役は「2人の子どもがブランコをしている」「鬼ごっこをしている」「ボール遊びをしている」などと具体的に伝える必要があります。どう説明すれば見本のように描いてもらえるか、工夫を凝らすことで説明する力が育ちます。
まるでテレパシーを送ったかのように具体的に伝えるには、次の6つのポイントが重要です。
(1)いつ:時間や季節、日付など
(2)どこで:外や家の中など、どんな場所なのか
(3)誰が:写真にいるのは誰なのか、どんな人か、何人いるのか
(4)何を:なにをしている様子なのか
(5)なぜ:それをしている理由や気持ちはなんだろうか
(6)どんなふうに:どのようにやっているのか
このゲームは、見本に一番近い絵を描けた人が優勝です。「親」役がどう説明するかというほかに、「子」役の聞きとりや解釈次第で仕上がりが変わるので、見せ合いっこする瞬間は盛り上がります。
「超能力! テレパシーゲーム」の醍醐味は、「親」役が「子」役に必死に説明を工夫し、「子」役も答えを当てようと想像力を膨らませるところにあります。遊びながら具体化する表現力がぐんぐん育っていきます。



































