
【2026年最新】人気「シールブック」大解剖! 失敗しない子どものプレゼント
児童書営業部部長が明かす 大ブームの裏側と親の心構え (3/3) 1ページ目に戻る
2026.10.21
出版ジャーナリスト:飯田 一史
注目のシールブックはこれだ!
西巻:2026年11月下旬発売の『STAR WARS スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー シールブック』は、発売前重版を2度もして、すでに3刷(2026年10月現在)。
2026年9月に発売した『大人の図鑑シールブック』は、発売前・後それぞれ重版しています。
また、「ナルミヤ」「モンチッチ」「マイメロディ&クロミ」など、いわゆる“平成女児”ブーム的なキャラクターのシールブックを20~30代女性が自分のために購買するケースも増えています。今やシールブックは、“大人も普通に買うもの”になってきているのです。
書店に行く動機に 夢中になったことは思い出になる
飯田:自分がモノを集める趣味のない大人からすると、「来年には流行りが終わっているかもしれないものにお金を使うのってどうなの?」と思ってしまうのですが、そこはどう考えたらいいでしょうか。
西巻:普段は自分から「本屋さんに行きたい」とあまり言わないお子さんもいらっしゃると思います。でも「シールを見に行きたい」「どんな新作が出ているか知りたい」といった動機があれば、いっしょに行く機会になりますよね。
お子さんにとっては「ついで」かもしれなくても、そこで興味を示す本が見つかることは、多くの親御さんにとってウェルカムなのではないでしょうか。
実際、今のシールブックの部数の規模を考えると、本が好きなお子さんや親御さん、児童書コーナーによく足を運ぶ方々以外にも広くお買い求めいただいていると思います。
───◆───◆───
私自分の幼少期をふりかえると、当時流行っていたシールを集めたり、ホビーに夢中になったり、そこまで熱中したわけではないにしても話題のものを買えて嬉しかったりした記憶がある。もちろん、大人になってモノとして手元に何か残っているかといえば、ほとんどない。でも、良い思い出として残っている。そんな子どもの遊びにお金を出してくれた親に対しても「ありがたかったな」と、自分が親になるとなおさら強く感じるようになった。
「流行りに乗る楽しさ」は間違いなくある。それは意外と、ほかの何かには置き換えられない。だから「一過性のモノを買う」と捉えるよりは、将来「あのころ、シールを買ったり貼ったり交換したりして楽しかったな」と思うような「一生残るかもしれない思い出を買っている」と考えるといいのではないだろうか。
また、シール熱が高い子に対しては「○○をがんばったらシールブック1冊買っていいよ」とか「買ってあげるから○○しようね」と言いやすく、子どもにとって大切な「ご褒美」になっているのは間違いないだろう。
これからもシールブックのブームを書店で見守っていきたいと思う。(飯田)
取材・文/飯田一史
【関連書籍】




































飯田 一史
青森県むつ市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA)。 出版社にてカルチャー誌や小説の編集に携わったのち、独立。国内外の出版産業、読書、子どもの本、マンガ、ウェブカルチャー等について取材、調査、執筆している。 JPIC読書アドバイザー養成講座講師。 電子出版制作・流通協議会 「電流協アワード」選考委員。インプレス総研『電子書籍ビジネス調査報告書』共著者。 主な著書に 『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』 『「若者の読書離れ」というウソ』 (平凡社)『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社)『ウェブ小説30年史』(講談社)ほか。 ichiiida.theletter.jp
青森県むつ市生まれ。中央大学法学部法律学科卒。グロービス経営大学院経営研究科経営専攻修了(MBA)。 出版社にてカルチャー誌や小説の編集に携わったのち、独立。国内外の出版産業、読書、子どもの本、マンガ、ウェブカルチャー等について取材、調査、執筆している。 JPIC読書アドバイザー養成講座講師。 電子出版制作・流通協議会 「電流協アワード」選考委員。インプレス総研『電子書籍ビジネス調査報告書』共著者。 主な著書に 『町の本屋はいかにしてつぶれてきたか』 『「若者の読書離れ」というウソ』 (平凡社)『マンガ雑誌は死んだ。で、どうなるの?』(星海社)『ウェブ小説30年史』(講談社)ほか。 ichiiida.theletter.jp