
冬のギフトにぴったりな“雪の絵本”3選[絵本専門店の書店員が選出]
子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #11~雪の絵本~ (3/4) 1ページ目に戻る
2026.02.07
ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀
あたたかい気持ちになる雪の日のファンタジー
次にご紹介するのは、『ゆきのひのおはなし』(小峰書店)。絵本作家であり児童文化の研究者としても活躍された、かこさとしさんの絵本です。
2018年に逝去されるまで、600冊余りの作品を残されたかこさん。私たち「ブックハウスカフェ」では、かこさんの活動の経歴や優しさにあふれたお人柄、エッセイに綴られた子どもたちへの想いなどに壮大なリスペクトを払い、“かこさん専用の棚”を設けています。それほど私たちにとって特別な絵本作家のひとりです。
ある雪の日、さあちゃんとゆうちゃんは、元気に遊びに出かけました。りすちゃんやうさちゃん、くまちゃんと雪だるまを作ったり、雪合戦をしたり、そりすべりをしたり。やがてみんなが家に帰り、夜になると、その雪だるまたちがのそのそ動きだし、おしゃべりを始めて──。
小さなお子さんにもわかる言葉で表現された、あたたかな世界。「しゃんしゃん」「こんこん」など心地よいオノマトペがちりばめられていて、雪だるまを作るようすひとつをとっても、
「りすちゃんが きて、 ころころ ころころ」
「うさちゃんが きて、 ごろごろごろ」
「くまちゃんも きて、 ごろんごろん」
と、音だけで大きさのイメージが膨らんできます。「どうすれば、子どもたちが豊かな気持ちになれるか」「子どもに楽しく読んでもらえるか」を常に考えていた、かこさんの想いにあふれた作品です。
雪は丸めて固められること、すべって遊べること、倒れたり転んだりしても雪があれば痛くないこと。科学的な視点は微塵も表に出さず、物語としてさりげなく雪の特性を描いているところもお見事だと思います。
ちょっとレトロな絵のタッチ、「こうだったらいいな」と子どもの想像をかきたてるようなファンタジーな展開にもほっこり。雪遊びが大好きなお子さんにも、まだ経験がないお子さんにも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。















































































