ご当地キャラが大さわぎ! 東北はっけん☆ミステリー【福島編 第3回】

「キビタンと福島の雪うさぎ」五十嵐美怜(いがらしみさと)

作家:五十嵐 美怜

福島編の主人公、キビタン! 福島県復興シンボルキャラクター。県の鳥「キビタキ」がモチーフだよ。幸せを呼ぶ黄色い鳥なんだ!

ご当地キャラが活躍する東北ミステリー、福島編ついに完結!

かわいい“ご当地キャラ”とめぐる東北の旅、福島編はいよいよクライマックスへ!

福島を愛するみんなが雪うさぎさんを守るために力を合わせます。

小さな気づきや小さな行動が未来につながっていく……。

“ご当地キャラ×東北ミステリー”福島編、ここに完結!

※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・地域・出来事とは関係ありません。

【福島】キビタンと福島の雪うさぎ 第3回

前回までのあらすじ

雪うさぎさんを探すキビタンは山の長老に出会い、冬が暖かかったせいで雪うさぎさんの具合が悪いことを知ります。

しかもようやく見つけた雪うさぎさんは消えかけていました。

温暖化のせいで来年は雪うさぎさんに会えなくなるかもしれない……。

はたしてキビタンは雪うさぎさんを守ることができるのでしょうか?

雪うさぎさんを守れ!

消えかけていた雪うさぎさんでしたが、キビタンのおかげで、少しだけ元気を取り戻しました。

「ありがとうキビタン。でも、どうしてこんなに早く春がやってきちゃったんだろう」

「……今、地球は温暖化が進んでるって聞いたから、そのせいだと思う。夏もとっても暑いんだ」

「そうなんだ……じゃあ、冬もあたたかくなって、いつか雪もふらなくなっちゃうかもしれないね」

雪うさぎさんがさびしそうに言って、キビタンを見上げます。

「……山から見る、春の福島が好きなんだ……季節がめぐって、冬から春、春から夏……そうやって毎年バトンをわたしていくから、福島はこんなにきれいなんだよね」

きれいなだけではありません。澄んだ空気、おいしい水、おいしい果物や野菜。それはすべて、福島に住んでいるみんなが大切に守ってきた宝物です。

「……来年は、もっと小さくなっちゃうのかなぁ。いつかキビタンに会えなくなったらどうしよう」

雪うさぎさんの耳が、またかたむき始めました。

「雪うさぎさん。ボク、もっともっとしんけんに温暖化のことを考えるよ。雪うさぎさんも、福島も、地球も、ぜったいに守るから!」

キビタンも、きれいな福島が大好きなのです。それを聞いた雪うさぎさんは、小さくほほえみました。

「ありがとう。これで安心してねむれるよ」​​

その言葉が、キビタンの胸に深く残りました。

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