茂森あゆみさん“絶対に叱らない先生”の導きで「うたのおねえさん」になれた

歌手・茂森あゆみさんインタビュー「私の“音育”」#2~歌手への歩み編~

幼い頃からオペラ歌手を目指しながらもうたのおねえさんとなった経緯を、笑いを交えて語ってくれた茂森あゆみさん。
写真:内田龍
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歌手・茂森あゆみさんへのインタビュー第2回。茂森さんは小学5年生でオペラ歌手を夢見て、音楽系の高校・大学へ進学。大学で声楽の勉強を続ける中、思いがけず「うたのおねえさん」としての活動を開始します。

音楽幼稚園で一番の思い出はふりかけ!?

幼少期の茂森さんが通ったのは、熊本県熊本市にある「九州音楽幼稚園」。音楽幼稚園と呼ばれる音楽教育をカリキュラムに取り入れた幼稚園は全国にあり、中には音楽大学附属の園もあります。歌うことが大好きな少女は地元の音楽幼稚園でどんな「音育」を経験したのでしょうか。

「音楽大学を卒業された女性が園長先生をされていて、名前の通り音楽に力を入れている幼稚園です。特徴としては、園児たちがティンパニーやマリンバ、木琴、鉄琴など本格的な楽器を練習して発表会をすることですかね。年長組は演奏旅行があり、東京の日比谷公会堂でステージに立ちました。しかも、演奏する子どもたちの後ろでは、お母さんたちが歌うんです。他の幼稚園ではなかなかできない経験ですよね。

私が通った幼稚園は、養成所みたいな特別な場所というわけではなく、普通の幼稚園の機能にプラスで音楽があるというものでした。卒園生がみんな音楽家になるわけじゃないし、自宅から近いという理由で通わせている方が多かったです。我が家も母が音楽好きなのもありますが、たまたま近くにあったからというのが大きいんじゃないでしょうか。なので、音楽のレッスンも楽しかったですが、お弁当の時間に先生がおいしいふりかけをかけてくれたのが、記憶に残っている一番の思い出ですね(笑)」

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