【闘病ママ】の罪悪感 「体験格差」「ヤングケアラー」の不安 親の治療と子育ての「両立支援」は誰もが必要

第3回「闘病ママの子育て」~親の役割編~

一般社団法人「てくてくぴあねっと」代表:うえやま みか

闘病ママ・パパを助ける制度は「特別な支援」ではない

うえやまさんは、闘病ママ・パパたちの交流の機会をもうけるだけでなく、SNSで情報発信を続けたり、ときには政策提言も行っています。2025年3月には、高額療養費制度の上限引き上げの見直しについての陳情のため、立憲民主党の重徳和彦政務調査会長を訪問しました。

「高額療養費の負担額が引き上げられることで、闘病ママ・パパたちが受診を控えたり、治療を断念したりする恐れがあります。それで親の病気が悪化すれば、子どもたちにも影響が出ます。

誰もが、明日病気になるかもしれない。親が安心して治療と子育てを両立できる社会にすることは、私たちのためだけの“特別な支援”ではない。すべての親にとって必要な社会システムです」

─・─・─・─・

病気や障害を抱えているママ・パパは、一人で抱え込まずに誰かを頼ることが大切。とはいえ、受け入れ側に理解がなければ、病気や障害を抱えるママ・パパは頼ることをあきらめてしまうかもしれません。

今、自身が健康でもいつどうなるかは誰しも分からないもの。すべての子どもと親が幸せに生きるために、相手を想像・理解して寄り添う、これらは自分のためにも続けていかなければと強く感じました。

取材・文/桜田容子    

てくてくぴあねっとHP  https://tekutekupeer.com/

これまでを読む↓

この記事の画像をもっと見る(全6枚)

前へ

4/4

次へ

26 件

うえやま みか

Mika Ueyama
一般社団法人てくてくぴあねっと代表理事

1歳で小児リウマチと診断されてから、リウマチの治療を続けている。現在(2025年9月)はフルリモートで事務的な仕事と、てくてくぴあねっとの事務局業務を兼務。 2021年11月「てくてくぴあねっと」を立ち上げ、病気を抱えながら子育てをする人たちと情報交換し悩みを打ち明け合えるオープンチャットやオンラインカフェを設けた。 夫、長男(2016年生まれ)、次男(2020年生まれ)と4人暮らし。 ●てくてくぴあねっとHP

  • x
  • Instagram

1歳で小児リウマチと診断されてから、リウマチの治療を続けている。現在(2025年9月)はフルリモートで事務的な仕事と、てくてくぴあねっとの事務局業務を兼務。 2021年11月「てくてくぴあねっと」を立ち上げ、病気を抱えながら子育てをする人たちと情報交換し悩みを打ち明け合えるオープンチャットやオンラインカフェを設けた。 夫、長男(2016年生まれ)、次男(2020年生まれ)と4人暮らし。 ●てくてくぴあねっとHP

さくらだ ようこ

桜田 容子

ライター

ライター。主に女性誌やウェブメディアで、女性の生き方、子育て、マネー分野などの取材・執筆を行う。2014年生まれの男児のママ。息子に揚げ足を取られてばかりの日々で、子育て・仕事・家事と、力戦奮闘している。

ライター。主に女性誌やウェブメディアで、女性の生き方、子育て、マネー分野などの取材・執筆を行う。2014年生まれの男児のママ。息子に揚げ足を取られてばかりの日々で、子育て・仕事・家事と、力戦奮闘している。