「3歳児神話」に根拠ナシ!? 小児科医・ふらいと先生が親を縛る「おかしな言説」に物申す!

ふらいと先生に聞く、エビデンスに基づいた子育て

小児科医・新生児科医:今西 洋介

写真:アフロ
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「子育てにまつわる“根拠のない情報”が、ママやパパを不安にさせているのではないか」。

そんな問題意識から、エビデンスに基づいた育児情報の発信を続けるのが、新生児科医・小児科医の今西洋介先生です。

今西先生の新刊『医師が本当に伝えたい12歳までの育児の真実』には、ネントレ(ねんねトレーニング)や食事、胎教、3歳児神話の科学的検証など、エビデンスに基づいた育児情報が満載。

自らも三姉妹(13歳、12歳、5歳)を育てるパパである今西先生に、本書に込めた思いをお聞きしました。

(全1回)

※最後に書籍プレゼントがあります。奮ってご応募ください。

新生児科医・小児科医の今西洋介先生。現在(2024年7月~)は、米国にて子どもの疫学の研究をされています。

SNSやニュースレターでは届かない人にも情報を届けたい

──はじめに本を書いたきっかけを教えてください。

今西洋介先生(以下、今西先生):本を書いた理由は、できるだけ多くの人に育児の正しい情報を届けたいと思ったからです。

僕はふだんニュースレターという媒体で、月に7~8本くらい、1本あたり7000~8000字の記事を書いています。ニュースレターでは幅広いテーマを取り上げて、情報を届けているつもりなのですが、そこに少し課題も感じていました。

というのもサポートメンバーの方々にアンケートを取ったところ、読者の9割以上が女性で、所得も高い傾向にありました。つまり、幅広い人に届けたいと思って書いていたものの、実際には情報の受け手には一定の傾向があることがわかったのです。

また、僕はSNSでも情報発信をしていますが、やはりSNSでは届かない層も一定数います。ですが、子育てに関する正確な情報は、本来はもっと多くの人に届くべきだと思うのです。

だからこそ、今回あえて書籍というかたちで残すことにしました。書籍にすることによって、普段ネットやSNSで育児情報に触れていない人にも正しい情報を届けられれば、と思ったのがきっかけですね。

「時事ネタ」も医療の視点から科学的に考える

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