
小学生でも「読み聞かせ」は必要【3歳~小学生 発達別】 子どもの「読解力・語彙力」を伸ばす〔おすすめ絵本〕
教育学専門家が教える「絵本の読み聞かせの効果」 #2 (2/4) 1ページ目に戻る
2026.04.09
【3歳~・絵本選びのポイント】物語性のある絵本で言葉の使い方を学ぶ
3歳ごろになると、子どもの語彙力はグンと伸び、自分が感じたことを言葉で言い表そうとしたり、「これなに?」「どうして?」といった質問をする姿が増えてきます。成長が著しいこの時期に、絵本の読み聞かせではどのような関わり方を意識すると良いのでしょうか。
「1~2歳ごろは、単語を知っているだけのような状態ですが、3歳ごろになると、その言葉を実際に日常生活で使えるようになっていきます。言葉の多様な使い方や感情表現をどんどん身につけていくため、3歳以降は物語性のある絵本を選ぶと良いでしょう。
また、この時期は、子ども自身に冒険心が芽生えるころでもあります。そのため、冒険をテーマにした絵本もおすすめです。
なかでも、身近な動物や物が主人公の物語を選ぶと、子どもがより物語に入り込みやすくなります。言葉の使い方を学ぶだけでなく、物語を通して達成感や自信を育むこともできるでしょう」(森先生)
〈おすすめ絵本〉

小学生以降も読み聞かせを続けるメリット
そもそも「絵本」と聞くと、絵が大きく描かれた幼児向けの絵本を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、絵本は年齢の低い子どもだけのものではありません。より文章量が増え、複雑なテーマや登場人物の心情を描いた、小学生向けの絵本も数多くあります。
ただ、小学生になると子ども自身で文章を読めるようになってくるため、「読み聞かせはもう必要ないのでは?」と感じる親御さんもいるかもしれません。しかし、森先生は小学生以降も読み聞かせを続けることには、さまざまなメリットがあると語ります。
「学年が上になるにしたがって、自分で文章を読めるようになる子が増えてきます。ですが、言葉の理解を促す(第1回参照)という観点でいうと、小学生でもまだ親御さんが読んであげることが大事です。
また、多感になっていく小学校高学年の時期の子どもにとって、絵本の読み聞かせは心を落ち着けるのに役立ちます。高学年になると、友だちとの関係に悩む子や、受験などでストレスを抱える子も出てきます。
そんなときに、絵本の読み聞かせをしてあげることで、子どもは『家族という安全基地がある』ことを実感します。それは子どもの心の支えになるでしょう。
さらに、読み聞かせは、子どもの表現力の土台になります。絵本の中には、日常会話ではあまり使われない豊かな表現がたくさん登場します。そうした言葉を耳から聞いて蓄積していくことで、作文を書いたり、自分の気持ちを言葉で表現したりするときに使える言葉が増えるのです。
物語の世界に触れることは、言葉の力だけでなく、人生に役立つ力を育てることにもつながります。物語の中で登場人物が悩み、考え、問題を乗り越えていく姿を追体験することで、子どもはさまざまな生き方や考え方に出会うのです。
今すぐ役立つわけではなくても、将来困った場面に直面したときに『あのとき読んだお話では、こんな解決の仕方があったな』などと思い出すタイミングがくるでしょう。それは問題に向き合うヒントになるかもしれません」(森先生)


































