
「離乳食初期」赤ちゃんの発達とスタートのサイン 失敗しない準備・始め方・進め方〔管理栄養士〕が伝授
管理栄養士に聞く、段階別の離乳食のポイントと進め方 #1 ~開始時期と準備編~ (2/3) 1ページ目に戻る
2026.03.22
管理栄養士:中村 美穂
離乳食をはじめる目安
離乳食をいつごろ始めたらいいか悩むママやパパもいるでしょう。まず、生後5~6ヵ月ごろの赤ちゃんに以下のサインが見られたら、離乳食をスタートする目安にしましょう。
【離乳食を始めるサイン】
・首がすわっている
・赤ちゃんの唾液の量が増えた
・誰かが食べている様子を見て、口をモグモグ動かしている
・食べ物に興味を示している
・授乳のリズムが整ってきた
「離乳食は、早すぎても遅すぎても良くありません。今はネットや書籍などの離乳食に関する情報では『5ヵ月になったら』とあふれていますが、赤ちゃんの成長には個人差があるので慌てて始めなくても大丈夫。
例えば、母乳・ミルクがしっかり飲めれば、急がなくてもいいです。また、飲む力が弱かったり、健診などで体重の増えが思わしくない場合は、消化力、食べ物を受け付ける機能の成長がゆっくりの場合もあります。心配ごとがある場合は、かかりつけ医に相談するのも一つの方法です。
WHOのガイドラインでは、『生後6ヵ月〜』と書いてあり、6ヵ月中に始めるのがスタンダードです。6ヵ月ごろになると、口や舌の動き、食べる機能の発達、胃腸の消化力が整ってくるので、進めやすいでしょう。
とはいえ個人差があるので、5ヵ月〜6ヵ月あたりを目安に【離乳食を始めるサイン】が見られたらスタートしましょう」(中村先生)
WHOガイドライン
https://www.who.int/publications/i/item/9789240081864
離乳食前に押さえておきたいポイントと注意点
初めての離乳食に関して、わからないことや不安なこともあるかもしれません。始めるにあたり、離乳食には初期、中期、後期、完了期があり、まずは初期の10個のポイントを押さえておくといいでしょう。
【離乳食初期】開始前に押さえておきたいポイント10
①赤ちゃんの体調や機嫌がいい日に始める
②とろとろの10倍がゆからスタート(ポタージュ~ヨーグルト状)
③調味料は使わず、出汁や食材に含まれる旨味のみ
④離乳食は1日1回、授乳前に与える
⑤離乳食の後は、母乳やミルクを好きなだけ与えていい(母乳やミルクを減らさなくていい)
⑥初めての食材は1回につき1種類に(食物アレルギーの確認のため)
⑦食物アレルギーの可能性を考えて、初めての食材は小児科に受診できる午前中に与えるとよい
⑧ベビーフードを活用してもOK
⑨ハチミツや黒糖にはボツリヌス菌が含まれる可能性があるため、1歳未満の子どもには与えない
⑩食器や調理器具を使用したらきれいに洗って乾燥させる(煮沸、または熱湯をかけて消毒する)
「赤ちゃんからするとスプーンは異物なので、受け入れることに時間がかかる子もいます。また、唇を閉じられない子や舌を押し出す反射が消えていない子もいるので、焦らずゆっくり進めれば大丈夫です。
『できないのが当たり前、できたらラッキー』くらいに構えておくとよいでしょう。
もし赤ちゃんがおかゆを嫌がるようなら、おかゆをスキップして野菜から始めてみるのもよいでしょう。飲みづらそうにしていたら、野菜のスープに片栗粉でとろみをつけてもいいですよ」(中村先生)































