現場で感じる「いい子」の増加 失敗ができない時代の子育て
──今回の現場では、どのようなことを感じていますか?
小雪さん:藤崎は主人公が勤める編集部の新編集長としてみんなを引っ張っていく役どころですが、私自身も年齢を重ね、若い世代の人たちとどのように現場を作っていくのかが課題になっています。
何かを言うときには、言う場、タイミング、回数など気を付けなければいけないポイントがいろいろありますが、それを踏まえてひとつ言わせていただくとするならば(笑)、若い世代の人たちは、自分自身の意見をあまり言わないですよね。
「いい子」が増えたなぁ、と感じているのですが、恐らく人間関係での摩擦に対する恐れがあるのではないでしょうか。
小雪さん:でも何も言わずにいると、周りからは「意見がない」と思われてしまいますし、それは、とてももったいないですよね。若い世代の人たちは、自分の想いや、考えをもっと主張してもいいと思うんです。
それと、今はインターネットでさまざまな情報をすぐ調べて、得られるため、何でも「知っている」気になっている人が多いようにも感じています。実際の経験値が下がっているというのも、没個性のひとつの理由なのかな、と考えていて。
“パン恋”でも描かれていますが、誰にどう思われるかとか「一般的にこうだよ」といった話は、自分の意見ではありません。自分なりの生き方や恋愛の仕方とは、失敗しなければ見つからないもの。
しかし、それを若い世代や、子育て中の方だと子どもに教えるのは非常に難しい問題ですよね。親はつい、「子どもを失敗させたくない!」と思うあまり、あれやこれや先回りしてやってしまいがちですから。
しかし結局のところ、寄り道はしなければならなくなるものなので、子育てにおいて、私はあまり自分からはあれこれ言わないようにしています。

























































































