専門家へ相談するときには…
1.ネットでは結論がでません
なにか心配事があった時、まずはネットで検索することが多いかも知れません。
しかし、子どもの発達については、どれだけ多くのネット情報を見ても結論は出ません。一人一人の状況が違っていますし、そもそもあやまった情報が多かったりもします。
特に夜は不安が増し、寝ずにスマホを見続ける方も少なくありませんので、注意が必要です。
保健センターなどで教えてもらった信頼できる機関で、直接、対面での相談をお勧めします。
2.「様子をみましょう」について
相談機関で相談した際に、「様子をみましょう」と言われる場合があります。
けれども、なにもせずに、ただ様子を見ているだけではいけません。
「自宅でできることは具体的になにか」「いつまで様子を見ていればいいのか」「状況が変わらなければ、次回はどこで相談や指導をしてもらえるか」を確認してください。
3.簡単な言葉の記録の持参
「どんな言葉を話せるのか」「どんな発音の仕方か」などを日付と共に簡単に記録しておくと、言葉の成長具合がわかり、専門家が言葉の発達をみる際の貴重な資料となります。
ほかに、前述の「新生児聴覚スクリーニング検査」結果や、耳鼻科の既往歴の記録も参考になります。
おわりに
言葉は、単独に発達するものではありません。産まれてからの規則正しい生活、安定した親子関係、情緒の発達、楽しい遊び、人との関わり、遊びの中での運動、運動機能の発達、豊かな体験・経験、等々がベースとなり総合的に発達していくものです。
あまり難しいことを考えなくても、あたり前の日々の生活を大切にすることが言葉を育むことになります。
個人差もありますので、あまり心配し過ぎず、けれども必要な場合には専門家の意見を聞き、力を借りながら子育てをしていくといいのではないかと思います。
お子さんとのコミュニケーションをぜひ楽しんでくださいね。
※守秘義務のため、実際の相談内容や個人情報は変えています。文中のイメージ写真/photo AC
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ひだ ゆう
ある政令指定都市で、2歳から小学校入学前のお子さんを対象に「発達相談」を15年ほど担当。元保育士。保育所や幼稚園を巡回する日々。公認心理師。修士(学校心理学)。日本保育学会&日本教育心理学会会員。 ツイッター http://twitter.com/Zteacher2017/ ブログ http://cpp7.net/
ある政令指定都市で、2歳から小学校入学前のお子さんを対象に「発達相談」を15年ほど担当。元保育士。保育所や幼稚園を巡回する日々。公認心理師。修士(学校心理学)。日本保育学会&日本教育心理学会会員。 ツイッター http://twitter.com/Zteacher2017/ ブログ http://cpp7.net/