「パパ見知り」の時期、パパと子どもの関係を築くうえで最も大切なことは、子どもを優先して考えて、子どもが心地よさを感じる行動をとることです。
また、育児を夫婦一方に任せきりにせず、協力して行うことも重要です。
では逆に、この時期のNG行動にはどんなものがあるでしょうか。引き続き、子どもの発達に詳しい昭和女子大学人間社会学部教授の石井正子先生にお話を伺いました。
(全3回の3回目。#1、#2を読む)
パパが気をつけたい4つのポイント
パパ見知りの時期、パパが子どものお世話をするときに気をつけたい行動としては、以下が挙げられると石井先生はいいます。
パパはこんなことに気をつけよう
(1) パパがイライラしながら子どもと接する
(2) 子どもが大泣きしているのに無理強いする
(3) 声や動作が大きすぎる
(4) 子どもが怖がっていることに気がつかない
「我が子が大泣きしたり、身をよじって拒否反応をとると、パパは焦るあまり子どもを無理やりおとなしくさせようとすることがあります。
また、『一生懸命さ」がこういった態度に出てしまうこともあるでしょう。育児の渦中にいると見えなくなってしまいますが、パパ見知りの時期はできるだけ子どもの様子をよく見て、穏やかな対応と時間を意識することが大切です」(石井先生)
共に過ごす時間を積み重ねる
「子どもとかかわる時間が増えれば、パパと子どもの間の愛着や信頼関係を築くことができます。
そうすることによって、子どもがもう少し大きくなって『イヤイヤ期』と呼ばれる第一次反抗期に入ったときにも、子どもに自信を持って接することができますし、子どももちゃんとそれを受け止めてくれますよ」(石井先生)
パパ見知りの時期はパパとしては少々ツラい期間にはなりますが、短くても子どもの様子を見ながら親子時間をもつことが大切です。積み重ねが父子の絆を強くしていきます。