ママ友グループLINE&モヤるSNSとのベストな距離感をコミュ力“ゼロ”ママ漫画家が助言

漫画家・おやまさん「コミュ力0ママ」#4 ~LINE・SNS編~

漫画家・イラストレーター:おやま

最近では「園の連絡網はグループLINEで」というケースがとても増えています。  写真:アフロ

コミュ力低めを自称する3児ママ、漫画家・おやまさんは、対面のコミュニケーションはもちろんのこと、グループLINEも大の苦手です。

どうやったら相手に失礼がなく、自分自身にもストレスがかからずにLINEやSNSと付き合っていけるのでしょう。

人見知りママたちからの共感を巻き起こしているコミックエッセイ『コミュ力0(ゼロ)ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』(ワニブックス刊)の著者・おやまさんから、グループLINEやSNSでの人付き合いのヒントを教わりました。

※全4回の4回目(#1#2#3を読む)

どこまでも気になるLINEの文面

ママ友とのやりとりで何かと気をもむことが多い、コミュ力低めの漫画家・おやまさん。「特にLINEでのメッセージ文面がこまかく気になってしまうんです……」と話します。

「相手の絵文字でテンションを探ってしまったり、ちょっとした言い回しで勝手に距離を感じてしまったり、どうしても深読みしてしまうんです。

ほかにも会話を終わらせるタイミングに困ったり、すぐに返信できないのに既読になってしまってソワソワしたり、なかなか返事が来ないと(なにか変なこと送ったかな)と考え込んでしまったり……、とにかくLINEのやりとりは気になることがいっぱいです」(おやまさん)

でも、「結局はいつも気にしすぎだということがわかるんですけどね」と苦笑するおやまさん。

「自分でもしょうもないなぁと思うんですけど、どんなに仲良しのママ相手でも、気になってしまいます。LINEでのコミュニケーションは難しいですよね」(おやまさん)

これが、大勢のママ友グループLINEとなると、さらに不安が山積みです。

「会話に入るタイミングって、難しいんですよね。でも、『いつ返そう』と悩む時間が精神的な負担になるので、さっさと返信してしまうほうがラクなことに気がつきました。『人見知りだからこそ、レスポンスは早めに!』を心掛けています」(おやまさん)

ただ、すぐに返信しないパターンもあるとおやまさんは言います。

「明日の持ち物などの質問系メッセージがきたときは、『私が返信してもいいのかな?』とちょっと躊躇(ちゅうちょ)しちゃいますね。だいたいすぐに、頼り甲斐のあるママさんがサッと返信してくれるので助かっています」(おやまさん)

グループLINEで返信必須のものは、なるべく即レス。返信忘れを防ぐのはもちろんのこと「いつ返そう」と悩む時間がなくなります。  引用:『コミュ力0ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』(ワニブックス刊)

グループLINEには独自ルールを

「漫画やアニメ由来のスタンプしか持っていなくて、クラスのグループLINEに参加した当初はあせりました」と笑う、おやまさん。

グループLINEでは「了解です」や「よろしくおねがいします」などの敬語系のかわいいスタンプは必須アイテムだと語ります。

さらに、ある友人と、グループLINEの使い方について話していたときのこと。彼女の所属するクラスのグループLINEには、代々引き継がれる独自のルールがあったのだと言います。

「そのルールとは、まず、①園や役員からのお知らせ・連絡事項がある場合のみに使用するということ。そして②個人間でのやりとりは禁止ということ。

私は遭遇したことないですが、『個人的な話をグループLINEでしているママ数人がいて困る』とか、『担任の悪口で盛り上がっている』なんて話を聞いたことがあるので、とっても良いルールですよね」(おやまさん)

こういったルールがあると、グループLINE内での秩序は保たれそうです。さらに③返信は基本不要というルールも。

「返信不要ルールがあることで、『了解です』とか『ありがとうございます』とかのスタンプの応酬がないそうなので、これもうらやましいですね。

グループLINEに悩めるママたちにとっては、きちんとしたルールがあるとありがたい! ぜひ全国のグループLINEで適応するべきです!」(おやまさん)

おやまさん流 SNSとの付き合い方

また、ヤミツキになるパパママも多いのがSNS。育児についての情報交換をしたりするには便利で良いツールなのですが、一方で育児疲れを助長させてしまう面もあります。

「長女が1歳くらいのとき、子連れ旅行やママ会などの楽しそうなポストを見て自分と比べ、いちいち孤独を感じてしまうことがあった」とおやまさん。

「暇なときにとりあえずSNSを見るクセがあったのですが、どうしてもモヤモヤしてしまうときは思いきってアプリを消したり、ログアウトしたりしています」(おやまさん)

物理的に距離を置くことで、「SNSに感情を振り回されていたことに気がついた」と言います。

「SNSって、楽しかったり、リラックスしたり、ポジティブに見ていられることが大事だと思います。他人と自分を比べたり、うらやんだりするために見るものじゃないですから。

あと、私自身はリアルなママ友とはSNSのアカウント交換はしてないんです。いろいろ気になるし、めんどくさくなりそうな気がしちゃうので……」(おやまさん)

SNSで、育児も生活も充実したキラキラママを見てしまうと落ち込みがち。疲れているときは、SNSから離れるべし!  引用:『コミュ力0ママでも育児の人間関係なんとかなるよBOOK』(ワニブックス刊)
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