
長期休み明けに「子どもの行き渋り」発生! 〔精神科医〕が教える親の寄り添い方とは? 「質問攻め」が絶対にNGな理由
精神科医さわ先生に聞く、「ちょうどいい親子の距離感」 #1
2025.08.30
身体の不調が続くときは受診を
先ほど、子どもはストレスを身体症状として感じやすいという話をしました。
とはいえ、「お腹が痛い」「食欲がない」などの訴えがあっても、それを「気のせいだよ」「ストレスのせいでしょう」と親が勝手に決めつけてしまうのは危険です。
実際に、お腹が痛いと言っていたら盲腸だったというケースもありました。だからこそ、まずは医療機関(一般的には小児科)で身体に異常がないか確認してもらうことが大切です。
そして、「身体に異常は見られません」と診断されて、初めて「もしかしたら心の問題かもしれない」と考える流れが望ましいでしょう。
医療機関に連れていくこと自体が、子どもにとっては「自分を気にかけてくれている」「ちゃんと心配してくれている」と感じられ、それが子どもの安心感につながることもあります。なかには、「何もない」とわかって安心し、それだけで症状が落ち着くお子さんも。
「お腹が痛いなら、かかりつけの先生に診てもらおうか? 何もなかったら安心だよね」と、やわらかく伝えるだけでも、子どもは「自分を大事にしてもらえている」と感じやすくなるのです。
休み明けの行き渋りは、多くの子に見られる自然な反応です。「大丈夫だよ、ちゃんと見ているよ」という親が発する家庭内の空気が、子どもにとっての支えになることでしょう。
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夏休み明けは、子どもの小さな変化に気づくことが大切だとわかりました。この変化に気づくという視点は、これからの時代、別の場面でも必要になってきます。例えば、スマホを持ち始めた子どもたち。親の目が行き届きにくいからこそ、何かあれば気づいてあげたいものです。
次回2回目は、そんなスマホ時代に、親はどう向き合えばいいのか。引き続き、さわ先生に教えてもらいます。
取材・文/山田優子
精神科医さわ先生の連載は全3回。
2回目 〈子どもとスマホ〉を読む。
3回目 〈子どもの自立〉を読む。
※公開時よりリンク有効


【関連書籍】

山田 優子
フリーライター。神奈川出身。1980年生まれ。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、拠点を大阪に移し、さまざまな業界を経て、2018年にフリーランスへ転向。 現在は、ビジネス系の取材記事制作を中心に活動中。1児の母。
フリーライター。神奈川出身。1980年生まれ。新卒で百貨店内の旅行会社に就職。その後、拠点を大阪に移し、さまざまな業界を経て、2018年にフリーランスへ転向。 現在は、ビジネス系の取材記事制作を中心に活動中。1児の母。
精神科医 さわ
塩釜口こころクリニック(名古屋市)院長。精神保健指定医、精神科専門医、公認心理師。 1984年三重県生まれ。開業医の父と薬剤師の母のもとに育ち、南山中学校・高等学校女子部、藤田医科大学医学部卒業。勤務医時代はアルコール依存症など多くの患者と向き合う。 発達ユニークな娘2人をシングルで育てる母でもあり、長女の不登校と発達障害の診断をきっかけに、「同じような悩みをもつ親子の支えになりたい」と2021年に塩釜口こころクリニックを開業。開業直後から予約が殺到し、現在も月に約400人の親子を診察。これまで延べ5万人以上の診療に携わる。 患者やその保護者からは「同じ母親としての言葉に救われた」「子育てに希望が持てた」「先生に会うと安心する」といった声が多く寄せられ、「生きる勇気をもらえた」と涙を流す患者さんも多い。 主な著書に『児童精神科医が「子育てが不安なお母さん」に伝えたい 子どもが本当に思っていること』、2025年8月22日発売予定『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』 (共に日本実業出版社) YouTube「精神科医さわの幸せの処方箋」(登録者10万人超)や、Voicyでの毎朝の音声配信も好評で、「子育てや生きるのがラクになった」と幅広い層に支持されている。 塩釜口こころクリニック https://shiogamakokoro.com/ 精神科医さわHP https://dr-sawa.net/
塩釜口こころクリニック(名古屋市)院長。精神保健指定医、精神科専門医、公認心理師。 1984年三重県生まれ。開業医の父と薬剤師の母のもとに育ち、南山中学校・高等学校女子部、藤田医科大学医学部卒業。勤務医時代はアルコール依存症など多くの患者と向き合う。 発達ユニークな娘2人をシングルで育てる母でもあり、長女の不登校と発達障害の診断をきっかけに、「同じような悩みをもつ親子の支えになりたい」と2021年に塩釜口こころクリニックを開業。開業直後から予約が殺到し、現在も月に約400人の親子を診察。これまで延べ5万人以上の診療に携わる。 患者やその保護者からは「同じ母親としての言葉に救われた」「子育てに希望が持てた」「先生に会うと安心する」といった声が多く寄せられ、「生きる勇気をもらえた」と涙を流す患者さんも多い。 主な著書に『児童精神科医が「子育てが不安なお母さん」に伝えたい 子どもが本当に思っていること』、2025年8月22日発売予定『児童精神科医が子どもに関わるすべての人に伝えたい「発達ユニークな子」が思っていること』 (共に日本実業出版社) YouTube「精神科医さわの幸せの処方箋」(登録者10万人超)や、Voicyでの毎朝の音声配信も好評で、「子育てや生きるのがラクになった」と幅広い層に支持されている。 塩釜口こころクリニック https://shiogamakokoro.com/ 精神科医さわHP https://dr-sawa.net/