長期休み明けに「子どもの行き渋り」発生! 〔精神科医〕が教える親の寄り添い方とは? 「質問攻め」が絶対にNGな理由

精神科医さわ先生に聞く、「ちょうどいい親子の距離感」 #1

精神科医 さわ

「学校に行きたくない」にも段階がある

では、子どもが実際に「学校に行きたくない」と言ったとき、どう対応すればいいのでしょうか?

私がクリニックの診察でよく伝えているのは、大前提として「命をかけて学校に行く必要はない」ということです。そのうえで、親が判断の参考にできるのは子どもの反応です。

朝は「行きたくない」と言っていたけれど、帰ってきたときに「行ってよかった!」と笑顔を見せるようなら、その日は背中を押して正解だったと言えるでしょう。

一方で、「やっぱり行かなきゃよかった……」「しんどかった」「なんで、学校に行けって言ったの?」といった反応や、朝よりも顔色が悪くなっていた場合は、その日は無理をさせるタイミングではなかったということです。

さらに、「学校に行きたくない」という気持ちにも段階があります。たとえば、登校しようとすると手が震えてしまうような場合には、無理に背中を押すのは避けてください。

長期休暇から学校生活に切り替えるまでの時間は、子どもによってさまざまです。1週間で日常生活に戻る子もいれば、1ヵ月かけて少しずつ慣れていく子もいます。

「みんなと一緒にスタートできるはず」と親が期待してしまう気持ちはわかりますが、大事なのは無理をさせすぎないことです。

写真:beauty_box/イメージマート
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「行くか」「行かない」かで決めない

また、子どもに行き渋りがあるとき、親はつい「行くか」「行かない」かと白黒はっきりさせたくなってしまいます。でも、選択肢はそれだけではありません。

・少し遅刻していく
・午後からだけ行く
・給食だけ食べにいく

「今日は校門まで行ってみようか」という提案でもいいんです。子どもができそうなことの幅を持たせてあげられるかどうか。このように選択肢を持たせることで、子どもは一歩を踏み出しやすくなります。

身体の不調が続くときは受診を

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