タコの吸盤は「肌触り」と「味」がわかる!
ざらざら、すべすべなどの肌触りを感じることができます。これは正確には触覚と言います。
まだあります。吸盤は苦いとか甘いとか味を感じることができます。こちらは味覚と言います。
人間も何かを手で触って、ざらざらしているな、すべすべしているなと感じることができます。
でも、柿を指で触って甘い柿か、渋い柿かを感じることはできませんね。
タコの吸盤ならできます。そんなタコの凄技に座布団1枚! です。
その昔、お殿様が食事をする時は毒見役という人がいました。
これから殿様が食べる食事に毒が盛られていないか、最初にひと口食べて安全であることを確認する人です。もしも毒が入っていたら自分が死んでしまうので、命がけの仕事です。
タコの吸盤は獲物を口に入れる前に安全を確かめる、毒見役なのかもしれません。
『タコのなぞ 「海の賢者」のひみつ88』は大好評発売中!
日本一のタコ博士として知られる琉球大学の池田譲さんが、88個の「タコのなぞ」をQ&A形式で徹底解説! 生態、習性、文化的役割など、いまだ多くの部分が謎のベールに包まれているタコの秘密に迫ります。イラストや図版も満載。子どもから大人まで楽しく読むことができます。
●タコには心臓が3つ、脳が9つある!?
●タコのうでは、じつは折り曲げる場所が決まっている?
●タコは力持ちだけど、「重さの違い」はよくわからない?
●陸上を走るタコもいる?
●貝殻をもっているタコもいる?
●タコとイカの吸盤はぜんぜん別物?
●タコにも右利きと左利きがある?
●タコは「光の種類」が見分けられる?
●タコも夢を見ている……かも?
●タコはカモメを食べることもある?
●タコの死因は2つしかない?
●「地獄の吸血イカ」とよばれるタコがいる?
●ネコにタコを食べさせちゃダメ?
●タコは真水に入れると死んでしまう?
など。
池田 譲
1964年、大阪生まれ。北海道大学大学院を修了して博士号(水産学)を取得。その後、スタンフォード大学、京都大学、理化学研究所などを経て現職へ。イカとタコの知性、社会性、コミュニケーション、飼育法などを研究。『タコのなぞ 海の賢者のひみつ88』(講談社)、『イカの心を探る』(NHKブックス)、『タコの知性』(朝日新書)など著書多数。小学生時代のあだ名はイケ。
1964年、大阪生まれ。北海道大学大学院を修了して博士号(水産学)を取得。その後、スタンフォード大学、京都大学、理化学研究所などを経て現職へ。イカとタコの知性、社会性、コミュニケーション、飼育法などを研究。『タコのなぞ 海の賢者のひみつ88』(講談社)、『イカの心を探る』(NHKブックス)、『タコの知性』(朝日新書)など著書多数。小学生時代のあだ名はイケ。