信号機の色はなぜ「赤」「緑」「黄」なの?【ことばのふしぎ大冒険4】
第2話 緑色なのになぜ「青信号」とよぶの?(1)
2023.11.11
コピーライターの川上徹也氏とグラフィック・クリエイターの春仲萌絵氏による新感覚・日本語エンタメ本が話題だ。今回のテーマは「信号機の3つの色にあるルール」。電気式の信号機の歴史を見てみよう!
本記事は発売中の書籍『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』の一部を抜粋・編集したものです。
前回のお話はこちら!
かえる
「緑色なのに『青信号』、ふしぎだよねぇー」
もえ
(なぜそれを思ったのを知ってる?)
かえる
「青信号とよぶのは、なんでだと思う?」
もえ
「だれかがまちがえた」
かえる
「ま、いい線いってるかな」
もえ
(なんで上から目線?)
世界で初めて電気式の信号機が置かれたのはニューヨーク!
かえる
「そもそも電気式の信号は1918年に、アメリカのニューヨーク五番街に設置されたものが世界初といわれている。
このとき、すでに信号機の色は赤・黄・緑の3色がつかわれていたんだケロ。
この3つにしたのにも、ちゃんと理由があるよ!」
もえ
「そうなの?」
かえる
「このような理由から信号機の色は、CIE(国際照明委員会)によって、同じ赤・黄・緑の3色にしなさいって決められているんだケロ」
もえ
「ふーん、テキトーに決めたんじゃないんだね」
かえる
「ちなみに、日本の横並びの信号機だと『赤』がいちばん右だけど、アメリカだと『赤』はいちばん左にあるよ。
これはなぜかというと、日本では車は左側を走るっていうルールになっているけど、アメリカだと右側通行になっているからだケロ。
できるだけ赤信号が道路の真ん中のほうにきて、見えやすいようにしているんだ」
もえ
「なるほどねえ」
かえる
「そして、ほぼすべての国で信号機の『止まれ』に赤、『進んでもよい』には緑がつかわれている。
英語では青信号のことを『green linght(グリーン ライト)』とよぶよ。『blue(ブルー)』とよぶのは日本だけなんだケロ」
もえ
「なんで日本だけ……(ガラパゴスじゃん)」
かえる
「なぜ日本では緑色の信号を『青信号』とよぶか?
それは……」
つづきはこちら!
※公開日(11月15日)までリンク無効
※毎週土曜・水曜に更新
『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』
川上徹也、春仲萌絵(著)
定価:1,540円(税込)
ISBN:978ー4-06-533053-1
イラスト©春仲萌絵
読者対象:小学校4年生以上
日常生活のなかにある「ことばのふしぎ」を通じて、国語の楽しさ・奥深さが、マンガとイラストで楽しく学べる新感覚・日本語教養エンタメ本です。
春仲 萌絵
1997年生まれ。埼玉県出身。跡見学園中学・高校、学習院大学経営学科卒業。2017年よりグラフィックレコーディングを開始し、多くのイベントや会議、セミナー等へ参加。グラレコのほかに図解イラストやホワイトボードアニメーションなど、グラフィックの力を使って想いを彩る「グラフィック・クリエイター」として幅広く活動中。やわらかさ、あたたかさ、エモさにこだわった手描きのイラストや文字での表現を得意とする。 主な仕事として『400年前なのに最先端! 江戸式マーケ』(川上徹也/文藝春秋)の図解イラスト、テレビ朝日「おるおるオードリー」やTOKYO FM「山崎玲奈の誰かに話したかったこと。」(ダレハナ)でのグラレコなどがある。
1997年生まれ。埼玉県出身。跡見学園中学・高校、学習院大学経営学科卒業。2017年よりグラフィックレコーディングを開始し、多くのイベントや会議、セミナー等へ参加。グラレコのほかに図解イラストやホワイトボードアニメーションなど、グラフィックの力を使って想いを彩る「グラフィック・クリエイター」として幅広く活動中。やわらかさ、あたたかさ、エモさにこだわった手描きのイラストや文字での表現を得意とする。 主な仕事として『400年前なのに最先端! 江戸式マーケ』(川上徹也/文藝春秋)の図解イラスト、テレビ朝日「おるおるオードリー」やTOKYO FM「山崎玲奈の誰かに話したかったこと。」(ダレハナ)でのグラレコなどがある。
川上 徹也
大阪大学人間科学部卒業後、広告会社勤務を経て独立。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」の第一人者として知られる。言葉のプロとして日本語の成り立ちや語源についても研究を続けており、その奥深さや美しさを「やさしく深くおもしろい」をモットーに伝えていくことを使命にして、作家活動を続けている。 著書は『マンガで笑って、言葉の達人!超こども言いかえ図鑑』(Gakken)、『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』(ポプラ社)、『ザ・殺し文句 』(新潮新書)、『400年前なのに最先端! 江戸式マーケ』(文藝春秋)などがある。海外にも20冊以上が翻訳されている。
大阪大学人間科学部卒業後、広告会社勤務を経て独立。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」の第一人者として知られる。言葉のプロとして日本語の成り立ちや語源についても研究を続けており、その奥深さや美しさを「やさしく深くおもしろい」をモットーに伝えていくことを使命にして、作家活動を続けている。 著書は『マンガで笑って、言葉の達人!超こども言いかえ図鑑』(Gakken)、『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』(ポプラ社)、『ザ・殺し文句 』(新潮新書)、『400年前なのに最先端! 江戸式マーケ』(文藝春秋)などがある。海外にも20冊以上が翻訳されている。