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第2話 緑色なのになぜ「青信号」とよぶの?(2)
コピーライターの川上徹也氏とグラフィック・クリエイターの春仲萌絵氏による新感覚・日本語エンタメ本が話題だ。今回のテーマは「緑色の信号を『青信号』とよぶワケ」。日本語での色の歴史を学んでみよう!
本記事は発売中の書籍『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』の一部を抜粋・編集したものです。
前回のお話はこちら!
かえる
「なぜ日本では緑色の信号を『青信号』とよぶか? それは
『日本で初めて信号機が導入されたときに、記者が青・黄・赤と新聞で紹介した』から!」
もえ
「???」
かえる
「日本で始めて信号機が導入されたのは1930年(昭和5年)のことで、東京の日比谷交差点が最初と伝わっているよ。
このとき、新聞記事のなかで信号機の色を『青・黄・赤』と文章で紹介しているんだケロ」
もえ
「じゃあ、新聞記者がまちがったのが広まっちゃったってこと?」
かえる
「うーん、それだけが原因じゃないケロ。
じつは、日本にはもともと『緑』という言葉がなかったことが関係しているかも……ケロ」
もえ
「えっ? どういうこと?」
かえる
「日本では『浅葱色(あさぎいろ)』『薄紅色(うすべにいろ)』『黄土色(おうどいろ)』『瑠璃紺(るりこん)』など、伝統色として400以上の色に名前がつけられている。
でも、奈良時代より前の日本には『赤』『青』『白』『黒』の4つしか色のよび方しかなかったんだケロ」
もえ
「へえー」
かえる
「ようするに、古代日本の青は『blue(ブルー)』だけじゃなくて『緑(green:グリーン)』もふくまれていた。
そのあと、『青』から『緑』が区別されるようになったんだケロ」
もえ
「たしかに、『青い』とはいうけど、『緑い』とはいわないもんね」
かえる
「こういう理由があるから、日本語には緑色のものを『青』とよぶ習慣がいまでも残っているケロ」
もえ
「おー、なるほど」
かえる
「ちなみに……」
つづきはこちら!
※公開日(11月18日)までリンク無効
※毎週土曜・水曜に更新
『もえとかえる ことばのふしぎ大冒険』
川上徹也、春仲萌絵(著)
定価:1,540円(税込)
ISBN:978ー4-06-533053-1
イラスト©春仲萌絵
読者対象:小学校4年生以上
日常生活のなかにある「ことばのふしぎ」を通じて、国語の楽しさ・奥深さが、マンガとイラストで楽しく学べる新感覚・日本語教養エンタメ本です。
1997年生まれ。埼玉県出身。跡見学園中学・高校、学習院大学経営学科卒業。2017年よりグラフィックレコーディングを開始し、多くのイベ...
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川上 徹也
大阪大学人間科学部卒業後、広告会社勤務を経て独立。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」の第一人者と...