幼児誌の小麦ねんど付録に注目!ねんど造形作家の神技を大公開!

「小麦ねんどで作るリアルすぎるケーキの秘密をお知らせします」

粘土造形家:森井 ユカ

するする出来ていく、ねんどスイーツの動画を楽しんでね!

「おともだち2・3月号」付録の小麦ねんどでねんど造形作家森井ユカさんが制作したスイーツ。

ねんどで「あれを作って!」「これを作って!」とお子さまからのリクエストに、なかなか答えられないそんなお悩みは、ありませんか?

ねんどを上手に使いこなして、素敵な作品を作るコツを、ねんど造形作家の森井ユカさんに伺いました。

まずは、森井ユカさんの華麗なねんどさばきの動画をご覧ください。

本物そっくりケーキをつくる神技を公開!

まずは、こねる事。ねんどはこねる事から始まります。

意外なことに、ねんどは、造形する前の「こねる」段階が重要だという森井さん。

「ねんどは、よ~くこねることでやわらかくなって伸びも良くなり扱いやすくなるんです。

そして、手のひらで丸めて球体にすることでその後の形も作りやすくなります。

手で触って固いなというときは、こねるときに少し水を手につけてこねるとよいですよ。

いっぱいこねていると、手の熱が伝わり、粘土も温かくなりそれと同時に創作意欲の熱も上がってくるはず!」

長年、造形のためにたくさんねんどをこねている森井さんは、なんと普通の人より指紋が薄くなっていると言います。

型に入れたねんどを上手に取り出す方法をお教えします。

次にまるめたねんどをぬき型につめる工程になりますが、ここが意外な難所で、型につめたねんどを上手に取り出すことは至難の業です。

指でつまんで取り出そうとしたら、形が崩れてしまったり……。

「そんな時は、小さくまるめたねんどを型につめたねんどにくっつけて取り出してみましょう

ねんどはそれぞれくっつく習性があるので上手に取り出せますよ。

それでも取り出せなかったら、型のはじっこをつまようじなど先の細い物で少し刺してみてから、取り出してみてください。

また、プロフェッショナルである森井さんは、ねんど造形の際にベビーパウダーを使うこともあるそうです。

型にねんどをつめる前に軽くベビーパウダーを振っておくとより型から外しやすくなる
そうです。

ご家庭にベビーパウダーがある方は試してみてはいかがでしょうか。

また、ねんどとねんどがくっつく習性は、実はねんどで遊んだ後のお掃除にも一役買ってくれるとのこと。

「お子さんが遊んだ後にいろいろな所にねんどがくっついてなかなか取れないことありますよね。

こすったりすると余計に広がって大変!そんな時は、ねんどをくっつけて取ってみてください。」

ねんどの触感を楽しみましょう。作品を作るのに大事なのは手です!

ねんど作品を作る上で重要なのは、目より手だ、という森井さん。

「絵は目で見ながら描く芸術作品ですが、ねんどは目で見て作るだけでなく手の触感を感じながら形作っていくことが大きな違いだと思います。ねんどは、触感が気持ちいいですよね。その、触感を楽しみながら作ってみてください。」

なんと、森井さんは手を背中の後ろに回して、ねんどを見ずに造形もできるとか。

自由に作れる、何度でも楽しめる、ねんどは子どもの創造力の源!

これまで、ねんど造形を何千人もの子どもに教えてきた森井さんですが、ねんど作品を作る上で一番大切なのは、やはり何ものにも囚われない自由な発想だと言います。

いろいろな色を混ぜて真っ黒になっても、作りたいものがあるというのがお子さんにとって一番重要です。

形や色にとらわれる事なく創造力を働かせて、たくさんねんどに触れて、多くの作品を作ってみてください。

お子さんと一緒に作る時も見本にとらわれる事なく自由に作るのが大事で、そのほうがきっと楽しくねんどで遊ぶ事ができますよ。

動画の中でも違う色やトッピングの作品も紹介しています。たくさんのインスピレーションを働かせて、いろいろな作品を作ってみてください。

作って、壊して、また作って何度でも楽しめるのは「ねんど」だけですよ。

こむぎねんどの付録がついた「おともだち2・3月号」はこちら!

「おともだち2・3月号」 定価:1100円(税込み)講談社

ねんど製作/森井ユカ
取材・記事/飯島 房枝
動画撮影/恩田亮一

もりい ゆか

森井 ユカ

Yuka Morii
立体造形家・デザイナー

立体造形家・デザイナー 桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。東京造形大学 大学院修了。ユカデザイン代表。桑沢デザイン非常勤講師・自由大学講師。第7回東急ハンズ・ハンズ大賞入選を機に立体造形家に。1996年テレビ東京「TVチャンピオン」粘土細工王選手権優勝。90年代からは雑貨コレクターとしても活動を開始し、代表著作に『スーパーマーケットマニア』シリーズ(講談社)がある。

立体造形家・デザイナー 桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。東京造形大学 大学院修了。ユカデザイン代表。桑沢デザイン非常勤講師・自由大学講師。第7回東急ハンズ・ハンズ大賞入選を機に立体造形家に。1996年テレビ東京「TVチャンピオン」粘土細工王選手権優勝。90年代からは雑貨コレクターとしても活動を開始し、代表著作に『スーパーマーケットマニア』シリーズ(講談社)がある。

いいじま ふさえ

飯島 房枝

Fusae Iijima
ライター

1980年神奈川県生まれ。和光大学卒業。講談社の幼児雑誌「おともだち」や「たのしい幼稚園」などから出版される雑誌や絵本などの構成を担当。得意分野は工作など細かい作業。

1980年神奈川県生まれ。和光大学卒業。講談社の幼児雑誌「おともだち」や「たのしい幼稚園」などから出版される雑誌や絵本などの構成を担当。得意分野は工作など細かい作業。