今や、犬も歩けば棒にあたるくらい、街の至る所に設置されているガシャ(カプセルトイ)。見かけるたびに子どもが立ち止まり、「買って買って」攻撃で困った親も少なくはないはず。
しかし「ガシャポンのデパート 池袋総本店」に行けばそんな心配ご無用。3000台以上のガシャに圧倒されて、見るだけで満足できるほどです。
なかでも親子で夢中になれる魅力的なカプセルトイを、パパライターが10点厳選し、ご紹介します。
店内には子どもの欲求を満たす“仕掛け”がちらほら
『ガシャポンのデパート 池袋総本店』では、ガシャ台数が3000以上あり、これはギネス世界記録に認定されています。これだけあると、どれにするか見極めるのだって悩ましい! そこで、支配人の鶴田友亮さんに店内の楽しみ方を伺いました。
「まずはぐるっと店内を見てみてください。そしてお子さんと予算を決めるのがいいでしょう。例えば、500円と決めて『一番ほしいのはどれ?』と聞いてから買ってあげる。欲求を満たしてあげることが大切だと思います」
台の前で座り込んだり、ダダをこねる子どもを路上でよく見かけますが、ここでは台数の多さに気持ちが満たされるのか、そういう子どもを見たことがないと鶴田支配人は言います。
それでも、子どもが言うことをきかない場合、この店ならではの“必殺技”があるそうです。
「購入いただいた空きカプセルを持って、出口へ向かいます。エントランスのLEDビジョン脇にある“空きカプセル回収マシーン”に、カプセルを入れると映像が動き出します。
映像ではクモやうんちが飛んできて、大抵のお子さんが釘付けになりますね。そのまま『楽しかったね』と声をかければスムーズに退店できますよ」
では、さっそくコクリコライターがパパ目線で厳選した、おすすめカプセルトイを一挙にご紹介します。
【おすすめⅠ】おもしろくって学べる“超リアル生きもの”シリーズ
「最近増えていて、とても人気です」と鶴田支配人にご紹介いただいたのが“生きもの系”。中でも精巧さに定評があるのが、バンダイの「いきもの大図鑑」シリーズ。
2018年8月に発売された「だんごむし」の登場以降、常にグレードアップしています。
親子で触りながら「これが触覚だよ」「ここから足が出てるよ」などと説明すれば、勉強にもなる、立派な“知育トイ”といえるでしょう。
1.“鉄壁防御”に親子で釘付け「かめ04」
特におもしろかったのは、「かめ04」シリーズ。甲羅との間の隙間を完全に閉じるハコガメの特徴“鉄壁防御”を完全再現。頭や脚を出した状態で全長110mm、“鉄壁防御”時は75mmになることから、甲羅に隠れたとき如何にコンパクトになるかがわかります。
2.シワまで再現! まるで標本な「かぶとむし」シリーズ
夏のスター・かぶとむしも超リアル! 標本を3Dスキャンにかけ、形状はおろか、前はねにあるシワまで再現しています。それだけでなく、本物と同じ形状や動きを追求するため、ツノやボディはポリ塩化ビニル、脚や触角はポリプロピレンと、5種類の素材を使用。作り手のこだわりを感じます。
3.飛行状態をじっと観察「いきもの大図鑑アドバンス スズメバチ」
1000円と高額ながらも、完成度の素晴らしさに感動したのがハチの王者・スズメバチ! リアルな彩色、豊富な可動域を実現し、かなり精細に作られています。空カプセルのパーツを組み替えると配置台の「カプセルディスプレイベース」が完成。脚を折りたたんで飾れば、実物と同じ飛行状態が見られます。
【おすすめⅡ】イタズラ心を満たす “魅惑のボタン”シリーズ
子どもが喜ぶ「押す」「光る」「しゃべる(鳴る)」の3大要素を満たすとあって、「お子さん人気が高い」と鶴田支配人が話したのがこのシリーズ。普段は押しすぎると怒られるけど、これならお咎(とが)めなし!
4.シンプルだけど楽しい「バス降車ボタン ライトマスコット2.5 (音付き)」
まずは、降りるバス停が近づいたときに押す“あれ”です。ボタンを押すと光って「ピンポ~ン♪ 次、とまります。」と音声が鳴るシンプルな構造ですが、妙に楽しい。
5.家と同じ音? 新旧呼び鈴「ダッシュ無用!ピンポン」
次はおうちのピンポンです。旧型と新型があり、旧型はボタンのみ。昔ながらの「ピンポン♪」音が鳴り響き、連打もできちゃいます。
新型はカメラ付きデザインで、押すとLEDライトが点灯し、音が鳴ります。マグネット内蔵なので冷蔵庫にピタッ。これなら子どものころできなかったピンポンダッシュが存分にできちゃいますね。
6.光るだけでも楽しい「押しちゃダメ!?警報機ライト」
子ども時代、押してみたかったけど、決して押せなかった警報機! ボタンを押すと光るだけで音は鳴りませんが、その分200円と割安。「ピンポン」同様、マグネット付き。並べてくっつけちゃう!?