【5~7歳向け】親子で楽しめる「ボードゲーム」 専門家が推す5つ
「すごろくや」丸田康司さんクリスマスプレゼントにおすすめのボードゲーム #2 5~7歳向け5選
2021.12.05
すごろくや代表:丸田 康司
③記憶力が試される【ウェンディゴのこわい話】
ボウイスカウトでキャンプに来ている子どもたちの誰かに、恐ろしい怪物“ウェンディゴ”がのり憑りました!
それは誰なのか? を探すゲームです。
32枚の少年少女のカードは、スカーフの色や帽子、表情など微妙に一枚一枚が異なり、同じものはなし。そこにウェンディゴにとりつかれた子のカードを忍ばせます。
ゲームは、ウェンディゴ役を一人決めて、ウェンディゴ対みんなという戦いになります。
ゲームは、夜と昼を最大で5ターン繰り返します。
夜には、隊員役は後ろを向き、ウエンディゴ役は、少年少女のカードを一枚取り去り、その場所にウェンディゴの子のカードを移動させます。昼のターンでは、隊員役同士で、どれがウェンディゴのカードなのかを推理するのです。
夜と昼を5ターン回繰り返す中で、ウエンディゴを探せたらみんなの勝ち。探せなければウェンディゴの勝ちです。
毎回、ちょっとした移動を繰り返す中で、先ほどと違ったところはないかをみんなで相談しながらウェンディゴを探していきます。とっても記憶力が試されるゲームですよ。
④物語創作ゲーム【ストーリーテイラー】
本に見立てたボックスに入った「ストーリーテイラー」は、2021年ドイツキッズボードゲーム賞の最終候補にもなった新しいゲームです。
「勇敢な騎士」「陽気な占い師」「多感すぎるヒーロー」などの役柄が出てきて、まずは、この役柄に合う生き物をみんなで投票して選出します。
選出された生き物をイメージしながらストーリーは進みます。次の展開で登場してくる役柄をまたみんなで選出します。
採用された人には得点が入りますが、このゲームの醍醐味は、勝敗よりみんなで唯一無二のストーリーを作っていく楽しさにあり!
ドラゴンがヒーロー役になることもあれば、ミミズやアメンボがヒーロー役になることも。
みんなの想像力次第で、できあがったお話はどこまでもユニークになっていくのがたまらなく面白いのです。
⑤大人も子ども楽しめる豪華版【ナンジャモンジャ デラックス】
5~6歳におすすめのボードゲーム記事でも紹介した「ナンジャモンジャミドリ」のデラックス版が登場!
順番に1枚めくり、めくった人が生物に名前を付けます。それをみんなで暗記して、同じ生物が出たときに、いち早くその名前を正確に口にできた人が、その場のカードを自分のものにすることができます。
すべてのカードがめくり終わったときに、ライバルと手元のカードの枚数を競って勝敗を決めます。
さらにデラックス版は、「ナンジャモンジャ・ミドリ」と「ナンジャモンジャ・シロ」の全キャラクターの他、新たに書き下ろした1種類も追加され、カードも上質。
すでにナンジャモンジャを持っている人も、思わず欲しくなるスペシャルセットなっています。
ちなみに子どもだけでなく、大人だけでやってもとっても盛り上がりますよ!
5~7歳向けのゲームは、どれも想像力を膨らませて楽しむものばかり。ゲームを通して子どもの成長を感じることも。
第3回は8~9歳の子どものクリスマスプレゼントにおすすめのボードゲーム&カードゲームをご紹介します。
取材・文/浅妻千映子
丸田 康司
株式会社すごろくや代表取締役。テレビゲーム開発に携わったのち、2006年に近代ボードゲーム・カードゲームの専門店『すごろくや』を設立。東京の高円寺と神保町の2店舗がある。海外製ボードゲームの国内向けローカライズやイベント運営、自社ゲームの開発、書籍の発行など多岐にわたる活動をしている。 すごろくや https://sugorokuya.jp/ 主な著書 「おうちでボードゲームforママ&キッズ」(スモール出版)など。
株式会社すごろくや代表取締役。テレビゲーム開発に携わったのち、2006年に近代ボードゲーム・カードゲームの専門店『すごろくや』を設立。東京の高円寺と神保町の2店舗がある。海外製ボードゲームの国内向けローカライズやイベント運営、自社ゲームの開発、書籍の発行など多岐にわたる活動をしている。 すごろくや https://sugorokuya.jp/ 主な著書 「おうちでボードゲームforママ&キッズ」(スモール出版)など。