子どものねんねトラブル「早起きしすぎる」「寝起きが悪い」対策とテクニックを東大医学部卒医師ママが伝授

東大医学部卒医師・もりたま先生に聞く、「子どものねんねトラブル」 #4 ~寝起き編~

医師・小児スリープコンサルタント:森田 麻里子

早起きしすぎる子どもの対策

なぜこんな暗いうちから目が覚めているの!? 早起きした子を放置して、親は寝ていてもいいの? など、「子どもの早朝起き」に悩まされるママパパも多くいます。

「前日にすごく早い時間に寝てしまった、などの理由がなければ、早起きに関しては、寝室環境がひとつの原因として考えられます。注意したいのは“光”ですね。特に夏場であれば、日の出が早くなって部屋が明るくなることで起きてしまうことがあります」(もりたま先生)

写真:yamasan/イメージマート
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まずしっかり部屋を遮光することで、明るくなって目覚めてしまう、というケースは改善されます。

「一方で、『うちの寝室には窓がないんです』なんていうご家庭でも、どうしても早起きをしてしまう子がいる。これには夜泣きと同じく、あまり介入しないのがひとつのポイントです」(もりたま先生)

起きてしまった子には最低限の対応のみで「起きていてもいいよ、でもまだ寝る時間でみんな寝ているから静かにしていてね」で終わり。

「ママは一緒に遊べないんだよっていうのを伝えて。一緒に遊んでもらえると思うとどこまでも起床時間が早くなります」(もりたま先生)

あとは、「お腹が減った」という理由で起きる子も。

「起床してすぐ朝ごはんにしている子もいると思うのですが、早起きして朝ごはんを出す、という生活になってしまうと親御さんも辛いですよね。だから、どんなに早起きしても、朝ごはんの時間は動かさないほうがいいんです。

早朝起きに悩んでいた2歳児で、4時とか5時に起きて朝ごはんを食べていたというご家庭でも、朝ごはんを6時まで待ってもらったら早起きが改善された、というケースがあります。

あと夜ごはんですが、しっかり食べておいたほうがよいでしょう。特に赤ちゃんを卒業したての1歳代のお子さんでは、1回の食事量も少なく、夜中にお腹が空いて起きてしまう子もいます。

その場合は、寝る前に補食(ふかしいも、おにぎり、バナナ、チーズ等)をおすすめすることもあります。寝る直前に食べないほうがいい、というのは主に学童期以降かなと考えています」
(もりたま先生)

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