水分は吐き気がおさまってから30分後を目安に 赤ちゃんが「嘔吐」したときの対処法を小児科専門医が解説

「0・1歳児の赤ちゃんのホームケア」#6「嘔吐」

小児科専門医・アレルギー専門医:岡本 光宏

イラスト/オヨネ
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赤ちゃんの体調不良のときにチェックしておくポイントや家庭での対応、受診の目安などを「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生にお聞きしました。

6回目は、嘔吐したときについてです。

「子どもの医療・健康」がテーマの記事は、当サイト「講談社コクリコ」で定めた指針に基づき、専門家・有識者に取材し、掲載しています。詳しくは「子どもの医療」記事:取材・掲載の指針ページをご覧ください。

(全11回の6回目。#1「便秘」#2「下痢」#3「発熱」#4「服薬」#5「鼻水・鼻づまり」#7「食欲がない」#8「家の中の危ない場所」#9「溺水・打撲・誤飲」#10「切り傷・すり傷」#11「やけど」※公開時よりリンク有効)

兵庫県三田市にある「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生。日本小児科学会小児科専門医、認定小児科指導医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。新生児から思春期の心の疾患まで、幅広く診察している。

ちょっとした刺激で吐くことも

赤ちゃんは胃の形がまっすぐで、胃の入り口の筋肉が弱いことから、ちょっとした刺激でミルクや母乳を吐くことも少なくありません。ミルクや母乳を飲みすぎて吐くこともありますが、ほかにも嘔吐の原因はいくつか考えられます。

・細菌やウイルスによる胃腸炎
・腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)
・肥厚性幽門狭窄症(ひこうせいゆうもんきょうさくしょう)
・食物アレルギー(※まれ)

0~1歳の赤ちゃんが嘔吐したときは、脱水症にとくに注意が必要のため、こまめな水分補給が必要です。また、吐いた=食物アレルギー』の自己判断はNG。食物アレルギーを心配する場合は、必ず専門医を受診するようにしましょう」(岡本先生)

「頭を打った後の嘔吐」はすぐに救急車を 段階別受診の目安

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