「え? またオシッコ?」「オシッコが痛い」頻尿・排尿痛に潜む病気を解説【現役小児科医による子どもの救急相談室】

オシッコが病気のサイン? 現役小児科医テルの「子どもの救急相談室」#22

小児科医:小児科医 テル

イラスト:原あいみ
テル先生は総合病院に勤務する18年目の現役小児科医。子どもがかかりやすい病気や注意したい事故・身の回りの危険、気になる子どもの発達など、子どもの「もしも!」に備えるママパパ必見のヘルスケア情報をご紹介します。
暑くなってくるとお子さんが「のどが渇いた」「なにか飲みたい」と頻繁に水分をほしがることもあると思いますが、「たくさん飲む」「たくさんオシッコが出る」という当たり前の現状は、病気のサインの可能性もあります。今回は頻尿、排尿痛について解説します。

頻尿、その原因とは?

子どもの排尿回数
1~2歳:2時間おき、1日に8~12回。
3~4歳:3時間おき、1日に5~9回。
4歳以降:3~6時間おき、1日に4~8回。

子どもの排尿回数は、年齢によって異なり、成長とともに少なくなってきます。トイレの回数が多く、トイレに行く間隔が2時間より短い場合「頻尿」の疑いがあります。頻尿は体の病気が原因の場合と、ストレスや緊張など心理的要因が原因となる場合があります。

どんな病気の可能性がある?

【心因性頻尿】
排尿痛や腹痛など体の症状はなく、トイレに行っても尿が少ししか出ないのに、トイレに頻繁に行きたがるなどの様子が長引く場合、小児科に相談しましょう。

【尿路感染症(膀胱炎)】
大腸菌などの細菌の感染によって頻尿・排尿時の痛みがあり、すぐトイレに行く、残尿感などの症状があります。発熱を伴う場合、上部尿路感染症(腎盂腎炎)の疑いがあります。

【過活動膀胱】
膀胱が縮み、尿意を感じてしまう。子どもは膀胱容量が小さいため、膀胱や尿道の機能が未熟なため起こります。成長とともにほとんど自然に治ります。

膀胱炎? それとも?と感じたら

膀胱炎の場合、抗菌剤などを使った治療が必要になります。また、ほかの病気の可能性もありますので、気になる症状があったら、まずはかかりつけ医に相談してください。
記事監修:小児科医テル 写真提供:kai/PIXTA(ピクスタ)
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しょうにかい てる

小児科医 テル

Shonikai Teru
小児科専門医

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

総合病院に勤務する17年目の小児科医。「親や、子どもに関わる人たちに正しい医療の知識をしってもらいたい」と思い、2018年からInstagramを中心にSNSで、子どもの健康について情報発信している。 Instagram:https://www.instagram.com/shonikaikuji/ YouTube:https://www.youtube.com/@shonikaiTERU

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。1・2・3歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載! Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki

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