【中高生の性教育】コンドームの正しい装着方法 親も子どもも知っておきたい〔わかりやすい動画付き〕

~コンドームの正しい使い方編~(中高生の性教育#3)

コンドームはアダルトグッズではなく「管理医療機器」

──普段、コンドームのことを話題に出すことがありません。子どもたちに正しいコンドームの使い方を知ってもらうためにも、今日はコンドームについて、とことん教えてください。

和田翔雅さん(以下、和田さん):あまり知られていないことかもしれませんが、実はコンドームは医療機器です。避妊と性感染症予防の補助を使用目的とし、薬機法上はクラスⅡの「管理医療機器」に分類されています。長さや強度、厚み、穴・破れ・水漏れがないことなど、一定の規格が法律で決められていて、その基準をクリアしたものだけが認可されます。

つまり、コンドームは決してアダルトグッズではなく、性感染症などのリスクから私たちの体を守ってくれる予防ツールなのです。

中学校や大学のイベントでも性教育を伝える、「オカモト株式会社」和田翔雅さん。
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──コンドームが医療機器だとは知りませんでした。

和田さん:コンドームの歴史は古く、ゴムが登場するまでは絹や麻、魚の浮き袋や羊の腸など、人類はさまざまな材料を使ってコンドームを作ってきたともいわれています。

そして、1844年にイギリスで、現在のようなコンドームの前身となるゴム製のコンドームが開発されました。

今ではゴム製が主流になったコンドームですが、どれも同じではありません。薄さ、素材、サイズ、デザインなどさまざまなコンドームがあるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

「オカモト」で発売されているさまざまなタイプのコンドーム。

サイズが合わないとはずれたり漏れたりすることも

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