小・中学生がエイサーを踊る 島をあげての大運動会
2019年の4月に転入(長男)、入学(次男)して、6月になると、運動会の練習が始まりました。
チーム分けや、チームごとの練習を仕切るのは中学生。とはいっても、険悪な空気になるとかはありません。応援合戦も、全員リレーも、エイサーも、小1から中3までが参加し、中学生が優しく小学生に教えてくれます。
先生たちも「中学生がやってくれるから、私たちの仕事が少なくて」と話すほど面倒見のよい中学生たち。このよき上下関係は昔からのようです。
私が小学生のころ、中学生と何かを一緒にしたり、逆に中学生のころ、小学生に何かを教えたりした記憶はあまりありません。特に中学校生活は友達同士のトラブルや、部活の上下関係など、嫌な思いも印象に残っているだけに、この仲の良さには驚きました。
運動会当日は、見応えのあるものでした。特に全員で踊るエイサーは、中学生の迫力と、引っ張られながら踊る小学生たちのかわいい姿が印象的です。
エイサーを初めて踊る息子たちでしたが、もともとダンスが好きなのもあって、先生たちに「足がよく上がっている」「指先までピシッとしてて良い」と、ほめられて上機嫌。今でもカラオケに行くと、エイサーの曲(沖縄の民謡で、歌詞も沖縄の言葉)を歌うほど気に入っています。
また、運動会は子どもだけでなく、地域の大人たちがいろいろな場面で活躍するのも特徴です。エイサーでは大人たちが三線で華をそえ、大人のみで挑む集落対抗障害物競走などもありました。そして、皆さん本気! 子どもたちも「大人も楽しそうだったね〜」と話していました。
海に囲まれた土地の特色を生かし、島の先人たちから助けてもらいながら、子どもたちは日々遊んだり学んだりしています。ただ、今はコロナの流行で地域の方々が行事に参加することがなくなってしまっているのが寂しくもあります。
島暮らしから学んだこと
・小規模学校は一人一人をじっくり見てもらえる
・地域ならではの特色を生かした豊富な学びがある
・小中併置校ならでは 異年齢の子どもたちがいる環境でコミュニケーション力が身につく
片岡 由衣
ライター。東京都出身、竹富島在住。東京学芸大学卒業後、リゾート運営会社にて広報やイベント企画に携わる。3人子育ての発信を続けるうちにライターへ。 積み木オタクで、おもちゃや絵本に囲まれた児童館のような家で暮らしている。いつも片付かないのが悩み。 朝日新聞社「おしごとはくぶつかん」や小学館「kufura」など、メディアや企業サイトで取材記事やコラムを執筆中。 Instagram Twitter
ライター。東京都出身、竹富島在住。東京学芸大学卒業後、リゾート運営会社にて広報やイベント企画に携わる。3人子育ての発信を続けるうちにライターへ。 積み木オタクで、おもちゃや絵本に囲まれた児童館のような家で暮らしている。いつも片付かないのが悩み。 朝日新聞社「おしごとはくぶつかん」や小学館「kufura」など、メディアや企業サイトで取材記事やコラムを執筆中。 Instagram Twitter