落ち込んで泣いた息子に私がかけ続けた言葉
「冬期講習で○○の解き方を知らないの僕だけだったよ。もうダメかもしんない……」
周囲と比べて「鋼のメンタル」と言われる息子ですが、さすがに受験直前期は少し弱気な発言も増えてきました。ここまでくると勉強面で親ができることはあまりないので、メンタル管理につとめました。
冒頭でも触れたとおり、息子は夜間の塾に通わず、昼間に行われる冬期講習のみの参加です。周りの多くの子が私立対策の応用問題の解法を知っているので「僕、全然知らない!」と焦って泣いた日もありました。
私からは「周囲と比べなくても大丈夫」ということを何度も伝えました。ただ「お母さん」の言葉は「塾のみんな」よりも説得力がない様子(苦笑)。過去問を解かせて採点した結果を見せ、「塾での知識がなくても過去問ができれば合格できるはず」「合格ラインの点数はここ」など具体的な事実を示すことで、子どもに自信を持たせるようにしました。
【心の支えに】入学後のイメージトレーニング法
メンタル管理のひとつとして、イメージトレーニングも大切にしました。家から塾に行く道の途中に第一志望の中学校があります。モチベーションを維持するため、車で学校の前を通るたびに、入学後の姿をイメージさせる声かけをしました。「あの門から入るんだね」「あれは理科室? どんな実験するんだろうね」といった簡単な言葉です。
これは私が大学受験のときの経験から学んだこと。当時、毎朝志望校に足を運び、「この道を歩いて大学に向かうワタシ」「休み時間にこのベンチでお茶を飲んでいるワタシ」などと妄想することでポジティブな気持ちになれ、驚くほど落ち着いて試験を受けられたのです。
何度か足を運んで校舎に見慣れれば、試験当日に「ビビらない」耐性がつくと思います。ぜひ息抜きに志望校周辺に行って、親子で妄想してみてください。
試験前日に「一緒に寝る」安心感でサポート
本命試験の前日。この日の夕食の片付けは夫にまかせ、翌日に備えて早く寝る息子の隣で、手をつないで一緒に寝ました。すると、驚くほど早く眠りに落ちてくれたのです。
緊張感が高まる前日はひとりで寝かせると、いろいろ考えて眠れなくなってしまう子もいるでしょう。少しでも早く寝て当日力を発揮できるよう、安心させてあげるのも親にできることのひとつなんだと実感しました。
試験当日はお弁当にお手紙を
本命試験のお弁当には、夫と私からの言葉を書いた小さなメッセージカードをつけました。お弁当を食べるのは筆記試験が終わり、グループディスカッションや面接の前というタイミングです。自分に自信を持って堂々と話してほしいこと、がんばりを見ていたことなど、集団面接に向けて心が強くなるようなメッセージにしました。
試験が終わって帰ってきた息子は、試験の出来よりも先に「お弁当おいしかったよ~! お手紙もありがとう~!」と言ってくれました。
雪など万一の事態への対策で心穏やかに
中学受験シーズンは、雪が降ることも多々あります。特に首都圏は雪に慣れていないため大混乱してしまいます。うちから本命校までは自家用車とバスを使って片道6kmの道のり。
それでも「慣れない雪で自家用車は危ないかも」「バスが動かないかも」「事故の起きやすい橋が通行止めになるかも」などさまざまなケースを想定して、それぞれに対する対策を考えておきました。
・自家用車を使うバス停までの2kmを実際に歩いて時間を計る
・タクシーの予約準備
・中学校の目の前のホテルの空き状況をチェック
・徒歩になる場合に備え、スノーブーツを購入
幸い当日はいいお天気でしたが、「もしも」を考えて準備しておくことで、いざという時にも焦らずに行動できると思います。 当日の持ちものは、以下の記事を参考にして我が家風にアレンジして準備しました。
子どもの準備をやりきったら、あとは自分も大切に!
今振り返ると、直前期は「やれること」があったので実は気がラクでした。母のメンタルが一番削られたのは、試験終了から合格発表までの約2週間。もう親として「やれること」がない中で、ひたすら待ち続ける期間は本当につらいものでした。
ゆるゆる中受だったはずの我が家ですら、私のほうが燃え尽き症候群のような状態になり、自己嫌悪を感じるなど、今までに味わったことのない感情に支配されていました。
これから受験組のパパママにはぜひ「今やれること」を精いっぱいやりつつ、そのあとはきっぱり切り替えて、親自身のご機嫌をとれるような準備もしておいてほしいなと思っています。これを読むすべての受験生にとって嬉しい結果がもたらされることを祈っています!
※クレジットのない記事内写真はすべて撮影:梅子
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