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「小学生の転校」3つの心構え 新しい環境に不安を感じる子どもへの対処法や周囲との連携方法〔子連れ転居3回のママが伝授〕
2025.02.26
学校・親しい友達と離れる不安
転居が決まり2週間ほど経ったころ、長男が「引っ越しが怖い、学校にいきたくない」と言い、学校を休んだことがありました。心理的な不安が学校生活に出やすい長男。友達と離れる寂しさと引っ越しへの不安に、押しつぶされそうになっていたのだと思います。
結局、1日だけ休み、再び学校生活に戻れたのですが、このとき「これをやっておいてよかった」と感じたポイントが2つありました。
ひとつは先生とのこまめな連携です。私は連絡帳で「昨日は寂しくて家で泣いていました」など、以前よりも気持ちが不安定であることをときどき先生に伝えていました。気にかけてくれた先生が折に触れて学校の様子を教えてくれることもありました。
そうした連携の結果、長男はいき渋りをはじめたときもすぐに先生から寄り添った言葉をかけてもらい、気持ちを立て直して最後まで学校生活を続けることができたのではないかと感じています。
ふたつ目は、新生活のメリットを認知できる声かけです。転居先がおばあちゃんの家の近くだったため、長男には「ついに(大好きな)おばあちゃんに音楽会を見てもらえるね」といった声かけや、「次の学校はトイレが新しくなったばかりなんだって!」というイメージしやすい言葉が刺さりました。子どもが自らそのメリットを人に話す姿を見て「新生活をポジティブにとらえはじめた」とほっと一安心したのをよく覚えています。
ならいごとの不安
継続していたならいごとをやめ、人間関係もまた一からつくらなければならない転勤族。新しい環境に馴染めるのか親も子も不安が募ります。
わが家はと言うと、ならいごとの強制終了は「本当にやりたいか見つめ直すチャンス」と、すでに開き直りの境地……。ただ、子どもたちが環境の変化に強くないことを知っていたので、新生活の疲れがたまりやすい数ヵ月は、焦ってならいごとを勧めないよう気をつけていました。
結局、長男は転居を機に続けていたサッカーはやめ、オンラインで習うプログラミングのみを継続。サッカーについては「実は最近あまり楽しめていなかった」と本音を漏らし、やめるよいきっかけになったようでした。
次男(当時5歳)はオンライン英会話をやめて、半年後に幼稚園主催の体操教室に参加。小学校に入ってからは友達の影響でサッカーやほかのならいごとも複数はじめ、親の不安とは裏腹に新しい友達と楽しむ姿を見せてくれています。
私自身は新天地でできたママ友から、複数あるサッカーチームそれぞれの特徴をママ目線で教えてもらうことができたりと、焦ったり不安になる必要はなかったと感じています。
新しい学校への不安
新しい環境にワクワクした気持ちで飛び込める子もいればドキドキと不安が募る子もいます。特に後者の子を持つ親は、新しい学校や友達となじむことができるか心配が尽きません。
わが家の息子たちは後者のタイプ。新学期になると不安を口にしたり、家を出るのが遅くなったりと、登校への後ろ向きな姿をみせることもしばしばあります。
ここからは、そんな私が転校の際におこなってよかった、先生との情報共有の方法について紹介します。
まず、事前に保護者から子どもの特徴として知っておいてほしいことを紙にまとめて学校側に渡します。私は子どもが集団生活やはじめての場所が苦手なこと、でも人と話すことは大好きでコミュニケーション能力が高いため、一見無難にこなしているように見えること。そのほか前の学校で困りがちだったことや好きなことなども、箇条書きで端的に記入しました。
ここでのポイントは口頭ではなくA4の紙1枚程度にまとめて渡す、ということです。そうすると先生側は記録の手間が少なくなり、親も短い面談時間のなかで必要なことを深掘りして話すことができます。
さらに、コピーすれば担任以外の先生にも手間をかけずに情報の共有が可能です。(多忙な先生に時間を取らせないことが、よい関係でいるための秘訣だと感じています……)
転入生の窓口だった教頭先生に渡したところ、始業式後に教室で担任の先生と1対1で顔合わせとさらに学校探検の時間もいただけることになり、はじめての場所への不安を少しでも減らして学校生活をスタートすることができました。
その後もスクールカウンセラーや学年主任の先生に優しい声かけをしてもらって、学校生活になじみやすくなったようなので、おすすめできる方法だと感じています。
転居に不安はつきもの…でも対処法はある
今回は子どもの転校にまつわる不安への対処法を紹介しました。新生活を迎える慌ただしさのなかで子どもの心のケアまで必要とされる転勤族。子どもと向き合いながらも学校や周囲とどう連携すれば不安が減るのか、少しでも参考になれば嬉しいです。
コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。