ママの「在宅ワーク」 双子ママの家事育児ハックを大公開〔タイムスケジュール付き〕

双子ママが工夫した家事・育児とは!? 子どもたちのお手伝い力を楽しくアップさせるには

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コロナ禍を機に注目された在宅ワーク。家事・育児との両立がしやすいイメージがありますが、実際のところはどうなのでしょうか? 実際に在宅ワークの世界に飛び込んだママたちにお話を聞いてみました。

お話をうかがった人
中野さん(仮名)30代後半 東京都在住
・家族構成:ご本人、夫、双子の娘・息子(5歳)
・好きなこと:去年新築した家を暮らしやすく整えること、子どもたちが楽しくお手伝いできるような工夫をすること、知育要素のある遊びを考えること

在宅ワークをはじめる前のタイムスケジュール

7:00  起床
7:30  家族起床、朝食
8:15  夫出勤、子ども身支度
8:50  登園
9:30  帰宅、一息つく
10:00  洗濯、片付け、昼食用意
12:30  一息つく
13:00  洗濯、片付け
14:30  図書館
15:30  買い物
16:30  夕食下準備、子どもたち入浴
17:30  夕食用意
18:00  夕食
18:30  夕食片付け
20:00  はみがき、遊び
20:50  夫帰宅、夕食の用意
21:00  洗濯
21:30  寝かしつけ

在宅ワークをはじめた後のタイムスケジュール

7:00  起床
7:30  家族起床、朝食
8:15  夫出勤、子ども身支度
8:50  登園
9:30  帰宅、ミーティング開始
         1時間ごとの10分休憩でプチ家事
     ※洗濯、家事は10分休憩中に少しずつおこなう
17:00  子どもたち入浴
17:30  夕食用意
18:00  夕食
19:30  夕食片付け
20:00  はみがき、遊び、片付け
20:50  夫帰宅、夕食用意
21:00  洗濯
21:30  寝かしつけ

※9:30~17時(1コマ50分+休憩10分)稼働の日のスケジュール(月に数回)

行動派の双子ママが在宅ワークにチャレンジしたきっかけとは?

双子の出産で、目が回るような日々を送ってきた中野さん。在宅ワークをはじめた一番の理由は、育児が少し楽になってきたからだそうです。

子どもが生まれる前は、婦人靴の会社で働いたり、大学院に通いながら子ども靴の研究開発をおこなったりしていました。出産後は、ピアサポーターや靴選びの大切さの啓蒙、双子会という団体の運営で社会貢献をするなど、さまざまな活動をされています。

このように、出産後もさまざまな挑戦をしてきた中野さんが、次の挑戦の場に選んだのが在宅ワークです。在宅ワークと双子育児・家事を両立するために、工夫したことはどんなことだったのでしょうか。

娘に応援されながらのメリハリ在宅ワークライフ

中野さんは、ママのキャリア・家庭の両立をサポートするサービス「エニママ」を利用し、在宅でさまざまな仕事をされています。

AnyMaMa(エニママ):ママのはたらき方や選択肢を広げるための支援サービス

ご主人は、中野さんの仕事を「楽しそうでいいんじゃない」と好意的に受け止めており、娘さんからは「ママ おしごと がんばってくーだーさいっ♪」と手紙をもらうことがあるんだとか。ご家族は中野さんの在宅ワークを応援してくれているようです。

さらに、仕事量を自由に調節できる在宅ワークを取り入れたことによって、生活にハリが出たのもよかったところ。1時間ごとに10分の休憩が取れる仕事をしているときは、ちょっとした家事を休憩時間に進めるなど、家事と仕事をしっかりと両立させています。

中野さんが在宅ワークを気に入っているのは、家事と仕事が両立できるところだけではありません。リビングや窓際など、家のいろいろな場所で気分に合わせて仕事ができるところがとても魅力なんだとか。

部屋が散らかっていてもWeb会議は乗り切れる!?

気分が乗らないときなどに作業場所を変えるだけで、急にやる気スイッチが入ることもあります。自由に仕事場所を選べるのは在宅ワークのよいところですね。

また、在宅ワークではWeb会議などがあっても、お化粧などで顔だけ用意ができればよく、家の中が荒れていてもカメラに映る部分だけきれいにすればOKです。通勤時間がなく、天候の影響もほとんど受けないので、通勤が必要な仕事と比べて気楽に仕事ができるのが、在宅ワークの魅力と感じているそうです。

食事の片づけをしなくても、Web会議ならバレません。
最終手段はコレ。在宅で働くママにとって、白い壁は最強の味方です。

在宅ワークの唯一の悩みは部屋の日差し!?

中野さんは、自身の体調や都合と相談しながら仕事をしたいため、自由度の高い仕事を選ぶようにしています。そのため、魅力的な仕事でも条件によって選択できない場合がありますが、今のところ、家事・育児をしながらの在宅ワークでうまくいかないと感じることはないそうです。収入が増えたことで、ボーネルンドのおもちゃを買ったり、美容室のトリートメントをワンランク上げたりとプチ贅沢ができるようになり、中野さんの在宅ワークは順調そのもの。

唯一、在宅ワーク関連の悩みとしてお答えいただいたのが、Web会議でのできごと。

「カーテン未設置の部屋が多いため、日差しによって髪が色飛びしたり、おでこが光ってしまうことが……」

日差しに追われてちょこちょこ移動しながら仕事をしているのが、困っていることなんだそうです。かわいらしく移動している姿が想像できますね。

この日は、日差しを避けて階段下のソファに逃げ込みました。

双子の子どもたちを家事・育児の戦力にするには?

在宅ワークは、自宅で自由に仕事ができるのが最大のメリットです。しかし、実際のところ、仕事をしながら家事・育児を両立させるのは、周囲が思っているほど簡単なことではありません。

特に中野さんの場合、双子の育児中。朝の用意ですら、「家を出る前のトイレ」「着替え」「靴を履かせる」「忘れ物チェック」など、すべてが2人分です。その間にケンカが始まった日には……。どんなに頑張っても、朝の準備に30分はかかるでしょう。自分の用意や荷物チェックを同時進行する毎日を思うと、家事・育児の負担は相当なもの。

壮絶な毎日を送る中野さんが考えた作戦は、「子どもたちを家事育児の戦力にする」「喧嘩を防止する」ことです。さまざまなアイデアを駆使して、子どもたちのお手伝い力を楽しく高めています。

子どもたちが率先してお手伝いできるように意識しているのが「注意より褒めること」、そして「ゲーム性を高めること」なのだそう。

たとえば、お片付けをするときは、10分、15分といった時間制限をつけて、「よーいどん!」とはじめる。40分かかったとしても、「きれいになったね」「ありがとう」と褒める。ビフォーアフターを写真撮影して、子どもたちに達成感を味わってもらう。

これを繰り返したところ、双子の娘さんは、洗濯を畳んだり収納したりといったお手伝いを自ら進んでしたがるようになったんだとか。息子さんも気まぐれではあるものの、お手伝いをするようになり、乳幼児期の1分も休むことのできない日々からすると楽になったと感じているようです。

ときには、リビングがおもちゃに占拠されることも。
お片付け隊登場! 子どもたちのお手伝い力アップは効果絶大です。

在宅ワークにチャレンジするなら初心者歓迎の単発案件に挑戦を!

在宅ワークをはじめるのは勇気がいるものです。そういった人に向けて中野さんは、「スキルがないなら、まずは初心者歓迎の単発案件に飛び込んでみる」ことをおすすめしています。

また、伸ばしたいスキルを磨きつつ自分に合った単発案件が出てくるのを待ったり、得意分野の単発案件を探したりするのがよい、と考えています。在宅ワークにチャレンジしたい方は、自身のスキルや得意分野を棚卸しつつ、気になる案件に挑戦してみてはいかがでしょうか。


※画像はすべて中野さんご提供

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