母親になって後悔してる? ママたちが心中を告白「感動の座談会」を緊急記事化

「母親になって後悔したことがある」と回答したママが約5割の現実 ママの本音は?

写真:アフロ

世界中で話題となった『母親になって後悔してる』(オルナ・ドーナト/著 鹿田昌美/訳 新潮社)。社会に背負わされる重荷に苦しむ母親23人の「母になったことを後悔している」という切実な思いが描かれています。

イスラエルの社会学者がインタビューしたタブーとも言われる内容の書籍は、SNSでも話題となり、多くのメディアでも取り上げられました。コクリコラボの調査結果においても、約半数のママが一度は「母親になって後悔したことがある」と回答しています。

今回は、理想と現実の違いに悩み、向き合い、今なお葛藤しているママ(Aさん・Bさん・Cさん・Dさん)からリアルなエピソードをうかがいました。

キャリア・趣味を諦めてしまった後悔…

結婚して子どもが生まれると、想定外のことが起きたり、自分の意図しないできごとが起きたりします。「自分の人生とは?」今回お話を伺ったママたちのなかにも、ママになってキャリア・趣味を諦めてしまった後悔がありました。

パートナーとの関係を解消し、現在2人の子どもを育てているAさんの話を聞きました。

「もともとあまり子どもは好きではなかったのですが、結婚をして第1子を授かりました。夫が2人目も望んでいたので出産しました」

Aさんが学生時代からずっと好きで熱心に続けていた吹奏楽団。しかし、夫からの理解が得られず諦めざるをえませんでした。

「高校のころからずっと続けていた大好きなコミュニティでした。楽団のなかにはママになっても続けている先輩を見ていたので、なぜ私はできないんだろうと余計に辛かったです」

生き甲斐であった趣味を手放さなければならなかった理由を話してくれました。

結婚と同時にキャリアを諦めて、東京から地方へ引っ越したBさん。
「前職はとても好きな仕事だったので、東京に残っていたら、結婚という選択をしなければ……と思うこともありました」

華やかな場所で活躍する同僚の姿をSNSなどでも目にしました。

Bさんもその気持ちを一緒に味わいたかったな…と思うこともしばしば。情熱を持って仕事をしていたのが一転、真逆の生活に馴染むまで時間がかかりました。

2年間の遠距離恋愛の末、一緒になった夫と過ごす日々は幸せでした。一方で、慣れない環境で知人もいないなかの結婚生活。妊娠中は頼る人が夫しかおらず、家にずっといるという時間は思いのほか戸惑いや不安が大きかったようです。

元幼稚園教諭のCさんは、結婚・出産を機に家庭に入りました。以前勤めていた職場や周りの知り合いからも職場復帰を望まれ、Cさん自身も復帰に意欲的でした。

幼稚園に自身のお子さんも一緒に預けることができるのであればと復帰を熱望していましたが、夫の反対もあり諦めざるをえませんでした。

子育てはママだけ? パパ・パートナーの協力が得られない

子どもが生まれると、どうしても育児のメインになるのはママ。パパやパートナーからの協力が得られないという現実がありました。

Cさんは「なぜ、我が子を預けてまで(幼稚園で)他人の子どもの面倒をみないといけないのか」と夫から言われ、まったく理解されませんでした。

子どもが大好きなCさんは、「育児することに苦しさはないけれど、まだまだ仕事でやりたいこともたくさんあります。なので、うまく気持ちの折り合いがつけられていない部分もあります。復帰できるのであれば、今すぐにでも復帰したいですね」

Aさんは「子育てに協力的ではなく、お金も入れてもらえなくなってしまいました」

隔週で2時間程度の楽団の練習も「その間、子どもたちはどうするの?」と、育児に非協力的な夫。練習の2時間だけでも子どもたちの面倒をみてくれてさえいれば、という想いが強くありました。

思い悩んだそのとき ママたちが考えたポジティブ思考とは?

やりたいことにフタをしたまま、心に折り合いをつけられず日々過ごされている様子がよく伝わります。

子育てをするなかで、夫・パートナーとの衝突もあるでしょう。良好な関係を保つ秘訣を教えてもらいました。

Cさんは「夫に期待をしなくなりました。期待するとこうしてほしい、ああしてほしいと逆にストレスになってイライラしてしまいます。譲らないポイントだけ決めて、そのほかの部分はそっとしておくようにしたら、楽に過ごせるようになりました」

Dさんは「夫に対して理解不能なところがあります。喧嘩の後、冷静になったところでSNSなどを活用して気持ちを言葉にして伝えています」

このように、毎日が試行錯誤のママたち。割り切れない思いを抱えながらも、前向きになるようなポジティブ思考を持つことが大切だと言います。

Aさんは「時間が解決してくれるというのも大きいと思います。ただ、私の場合は本音を言える仲間に泣きながら自分の気持ちを吐き出しました」

少しずつではありますが、楽団のお手伝いとして日中にできることをしたり、演奏会に子どもたちを連れていったりすることで音楽との繋がりを保っています。

「今も子どもが学校に行っている間、事務的なお手伝いをしています。今は子どもが小さいので難しいですが、4〜5年後には戻りたいなと思っています」

本音を話せた仲間は、今でもずっとAさんを支え、いつでも戻ってこられる環境を作ってくれています。

Aさんは「諦めずに細く長く接点を持つことが大切ではないのでしょうか。手放したのが趣味であれば、趣味仲間との付き合いを続けていると、いつかチャンスが巡ってくると思います」

Bさんは「子どもを産んだことを言い訳にしないということを意識しています。せっかく子育てをするのなら、今のこの期間を子どもと一緒に楽しもうという考えに至りました。たとえば、子連れもOKな習いごとなどを探して、一緒に着付け教室に通っています。探すと結構いろいろありますよ」

やりたいことを諦めるのではなく、子どもと一緒にできる方法を探して実践していると話してくれました。

忙しさや先入観で何にもできないと思ってしまいますが、自分のやりたいことを忘れず、ママ業も自分業も諦めない生活を実現しようとみなさん奮闘しています。

ママたちに伝えたい!「自分の人生は一度きり」実現できる日がいつかはくると信じて

同じ想い・悩みを抱えているママたちも多いことでしょう。

Dさんは「やりたい! といった思考が止まっていたのかもしれません。自分の気持ちにフタをしていたのかも。この座談会に参加して、自分のやりたいことを考えてみようと思いました」

Cさんは「まだうまく折り合いをつけられていないけれど、子育ても大事だし、家族も大事。でも自分自身の人生も大切にしたいから……夢を忘れてしまったらダメかな。いずれ想っていることを実現できると願いつつ。日々生活をしていくといいのではないでしょうか」

Bさんは「思ったとおりに人生はいきません。そのなかで今自分ができること、自分がやりたいことをどうやったらできるのかを試行錯誤しながら生活をしています。ママは自分以外のことにかかるパワーと時間が多く取られます。そのなかで好きなことを続けるためには? 子どもとどう向き合っていこうかな? など思いながら日々を送っています」

仕事も趣味も生活拠点も、思い描いていたものとはまったく違っていました。そのなかでも、みなさんやりたいことを実現できる日を夢見ながら、前向きに生活している様子が伝わってきました。

先輩ママが明かす本音に感動

結婚・出産・育児を通して得られるものも多いですが、失う・手放すものも多いのかもしれません。しかし「ママの人生は自分だけのもの」です。

今回の座談会を通して、理想と現実の狭間で悩むママたちが多いことがわかりました。そして、それぞれ葛藤を抱きながらも子ども・家族のために懸命にがんばっている姿に勇気づけられました。

・自分がやりたいことにフタをしていないかな?
・やりたいことはそのうちできる、必ずできると信じて!

この記事から、「折り合いを付けられていないのは私だけじゃないんだ」「ママ業も自分業も諦めない」そんな想いを感じていただけたら嬉しいです。

※この記事は、「コクリコラボ」
『母親になって後悔してる』ママは約半数 後悔する瞬間とは
『母親になって後悔してる』ママは約半数 後悔を乗り越えたママたちの本音
子どもが産まれても いい夫婦関係でいるために「ママたちがやっている20のこと」
のための座談会をもとに構成したものです。

取材・文/通山きみこ・林まき子(AnyMaMa エニママ)

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