
入学、成長、本人の意思…卒業のきっかけはそれぞれ
年齢や小学校に入学するタイミング
保育所卒業のタイミングで一人で入るように練習。
小学校に入学するタイミングで一緒に入るのをやめました。
年齢や入学は、親子にとって気持ちの切り替えもしやすい節目。「一緒にお風呂」を卒業するきっかけとしても、自然なタイミングになっているようです。
子どもの意志や反応
娘が嫌がるようになったから。はっきりわからないが、パパが娘の身体の成長度合いをからかったりしだしたからだと思う。
娘の意思で主人とは小4あたりから、弟とは小6あたりから入らなくなりました。私とは抵抗ないらしく話をしたいときは一緒に入ってます。
子どもの申し出によって一緒にお風呂に入るのをやめたという声が多く寄せられました。
座談会に参加したママからは、こんなお話も聞けました。
娘の場合は小学校5~6年のころに、パパとは恥ずかしいと思うようになったものの、それをパパに言うのが恥ずかしくて、私に相談してきたことがありました。それを私から夫に伝えました。
気になるパパの反応は、「少し寂しそうでした」とのこと。我が子からの独立宣言に「寂しい」と感じてしまうパパは多いと思いますが、成長の証として受けいれたいですね!
第1子、第2子ともに、本人が避けるようになったのがきっかけです。あからさまにはいってきませんでしたが、いやがるタイミングを受け入れました。
言葉にはしないものの、避ける様子や嫌がる反応を感じとり、一緒にお風呂に入るのを卒業したというママも。子どもからのサインを見逃さないよう、日ごろから気持ちや様子に目を向けておくことが大切ですね。
息子が3年生のころから、母親の体を見てニヤニヤしたり、自分との体の違いについて意識するような様子が出だしてから、そろそろ一緒に入るのを止める時期かと感じ、やめるようになった。
お風呂で私の体をじっと見てるときがあるなと感じたので、8歳になったら一緒に入らないよと先に伝えておいて、その日からやめた。
いっぽう、ママと息子の異性親子の場合は、ママのほうから卒業をうながしたという声が多く聞かれました。その理由として多かったのは、子どもの反応や様子に変化を感じたこと。「○歳になったらやめようね」と前もって伝えておくことで、子どもも心の準備ができそうです。
第1子の息子はその辺に対する意識が低く、無頓着で、母親の私のほうがもう一緒に入る年齢ではないと判断しました。
本人は気にしていないものの、ママのほうが「そろそろかな」と感じて卒業をうながしたという声も。
時間や生活リズムの都合
フルタイムで仕事をしていて、子どもがお風呂に入っている間にご飯の支度をするために、長男が小学校に上がるタイミングで、子どもたち2人でお風呂に入ってもらうようになりました。
運動系のならいごとをして帰ったらそのまま風呂に入るようになったため。
野球やサッカーなど、運動系のならいごとから汗だくで帰ってきたら、「そのままお風呂へ直行!」というご家庭も多いのではないでしょうか。ママとお風呂のタイミングがずれるうちに、いつの間にかひとりで入るのが当たり前に……という、ごく自然な流れでの卒業です。
一緒に入るには狭くなり、自然と入らなくなった。
一緒に入るのが窮屈に感じたときも、卒業を考えるひとつのサインになるかもしれません。
性教育・社会的視点
小学校で体のしくみや男性と女性の違いを学び出したくらいから。
ママのコミュニティに入り、日本の性教育がかなり遅れていると知ったためです。
性教育の観点から、一緒にお風呂にはいるのをやめたという声もあります。体の変化について学びはじめる小学校4年生は、卒業のタイミングのひとつになるようです。
背が高く発育がいいので10歳になる前には止めなくてはねと夫と話をしていました。公共の温泉で異性の子どもが一緒に入浴できなくなる基準が6歳くらいなのも考えて、2年生になったタイミングで少しずつ減らしていきました。
夫の実家がある長野県で旅館に泊まった際、大浴場に『異性の子どもは10歳以下まで可』と書いてあったのを見て「そうか!」と思い、長男は10歳になってから一緒に入っていません。
旅行で息子たちを女子風呂に入れた際にほかの学生の女性客からいろいろいわれたため。
公衆浴場の混浴制限年齢を知り、「ハッ」としたというママの声も少なくありません(2025年現在は「おおむね7歳以上」に引き下げられています)。とはいえ、家族構成はさまざまで、異性親子の場合、年齢制限のルールに従うべきか悩む場面もあるかと思います。混浴制限年齢は自治体や施設によっても異なるため、お出かけ前に施設情報を確認したり、問い合わせたりしておくと安心です。

同性親子は「まだまだ一緒にお風呂」

「同性の親子(パパと息子、ママと娘)が一緒にお風呂に入るのをやめたのは、子どもが何歳のときでしたか?」と聞いてみました。もっとも多い回答は6歳ですが、異性親子と比べて「まだやめていない」という回答が多く、まだ一緒に入っているという家庭が多いことがうかがえます。