「ドラゴン桜2」監修・現役東大生が教える「スマホ」だからこそできる効率的な勉強法
子育て中の家庭が知っておきたい「スマホ利用のリスクとメリット」 #4 ~現役東大生・西岡壱誠さんに聞く、効率的なスマホ学習法~
2024.12.15
カルペ・ディエム代表:西岡 壱誠
特性を理解してChatGPTも有効活用
──最近ではChatGPTなど生成AIも身近な存在になっていますが、これらも勉強に活用できるのでしょうか。
西岡さん:ChatGPTの答えが100%信頼できるものではないことは前提としておくべきですが、疑問が湧いたとき、すぐに回答がもらえるのはいいですよね。ただ、ネット検索においても言えることですが、それが「正解」だと思考を止めてしまわないようにしましょう。
例えば、「徳川家康はなぜ江戸に幕府を置いたのか」という質問をChatGPTにするとします。すると、「江戸は平野部だから」というような返答がきたら、そこで答えが出たと終わりにするのではなく、「他のところにも平野はある。他の平野と江戸の平野は何が違うのか?」と次の疑問を投げかけてみましょう。
ChatGPTはコミュニケーションの中で答えにたどり着くように想定されていますので、キャッチボールのような使い方をすると、より理解を深めることができると思います。
僕のおすすめの使い方は、「問題を出してもらうこと」です。過去問などを入力して、「これと似た問題を作って」とお願いすると、いくらでも出てきますよ。
──そんな使い方もあるんですね!
西岡さん:そうなんです。スマホを使った勉強方法は無限にあります。勉強の効率を上げたいと思っている人はスマホ勉強を取り入れると、かなり工夫の余地があるのではないでしょうか。
ただ、もちろん必ずしもスマホがいい、というわけではありません。東大生もノートは紙でとっている人が多いですし、勉強の記録をつけるアプリもありますが、個人的には紙の手帳のほうが使いやすいと思っています。勉強方法も好みや相性がありますからね。
自分に合っていれば取り入れればいいし、合わなければ別のやり方に変えればいい。選択肢のひとつとして、一度試してみてほしいと思います。
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全4回にわたってお届けした「スマホと学力」について。東北大学助教・榊󠄀浩平先生(1・2回目)は、スマホの利用時間が長いほど学力が低下する傾向があり、親子でルールを決め、付き合っていく必要があると教えてくださいました。
一方、西岡壱誠さん(3・4回目)は、勉強が苦手な子にとってはスマホを使うことで勉強に対するハードルが下がり、また目的意識を持って使えば勉強を効率的に進めることができるとお話しいただきました。
スマホは非常に高機能で魅力的であるがゆえに、使い方次第で毒にも薬にもなり得るもの。リスクとメリットをよく理解した上で、「何のために使うのか」という目的意識を持ち、子どもが自律的に使っていけるように、保護者の方は使い方のサポートをしていけるといいですね。
取材・文/北 京子
スマホと学力に関する記事は全4回。
1回目を読む(榊󠄀浩平先生編)。
2回目を読む(榊󠄀浩平先生編)。
3回目を読む(西岡壱誠さん編)。
北 京子
フリーライター。 藤沢市在住。食の月刊誌の編集者を経て独立。食を中心に、SDGs、防災、農業などに関する取材・執筆を行う。 3児の母。自然の中で遊ぶこと、体を動かすこと、愛犬とたわむれることが好き。
フリーライター。 藤沢市在住。食の月刊誌の編集者を経て独立。食を中心に、SDGs、防災、農業などに関する取材・執筆を行う。 3児の母。自然の中で遊ぶこと、体を動かすこと、愛犬とたわむれることが好き。
西岡 壱誠
現役東大生、株式会社カルペ・ディエム代表。漫画『ドラゴン桜2』、日曜劇場ドラマ『ドラゴン桜』監修。 1996年生まれ、東京都出身。偏差値35から東大を目指すものの、2年連続で不合格に。二浪中に開発した独自の勉強術を駆使して東大合格を果たす。 2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行っている。日曜劇場「ドラゴン桜」の監修や漫画『ドラゴン桜2』の編集も担当。 著書はシリーズ45万部となる『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大算数』(いずれも東洋経済新報社)ほか多数。 主な著書に『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(共に東洋経済新報社)、『「思考が整う 東大ノート。』(ダイヤモンド社)、『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』(笠間書院)、『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』(文藝春秋)など多数。 株式会社カルペ・ディエム https://carpe-di-em.jp カルペ・デュエム公式チャンネル https://www.youtube.com/@carpe-di-em/videos
現役東大生、株式会社カルペ・ディエム代表。漫画『ドラゴン桜2』、日曜劇場ドラマ『ドラゴン桜』監修。 1996年生まれ、東京都出身。偏差値35から東大を目指すものの、2年連続で不合格に。二浪中に開発した独自の勉強術を駆使して東大合格を果たす。 2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教え、教師に指導法のコンサルティングを行っている。日曜劇場「ドラゴン桜」の監修や漫画『ドラゴン桜2』の編集も担当。 著書はシリーズ45万部となる『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大算数』(いずれも東洋経済新報社)ほか多数。 主な著書に『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』『「伝える力」と「地頭力」がいっきに高まる 東大作文』『「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考』(共に東洋経済新報社)、『「思考が整う 東大ノート。』(ダイヤモンド社)、『読んだら勉強したくなる東大生の学び方』(笠間書院)、『東大式スマホ勉強術 いつでもどこでも効率的に学習する新時代の独学法』(文藝春秋)など多数。 株式会社カルペ・ディエム https://carpe-di-em.jp カルペ・デュエム公式チャンネル https://www.youtube.com/@carpe-di-em/videos