「中学校で開花」「家庭と学校は両輪」主体性を信じた教員と保護者が語るリアルな声〔ある公立小学校教員の驚きの実践〕
現役教員に聞く 子どもが主体的になるヒント#4 保護者座談会編
2024.12.11
子どもが主体的に行動するためには、周囲の大人が意志や決定を尊重し、信じて見守る姿勢が不可欠です。
子どもの主体性を大切にした授業を行う現役の公立小学校教員・大窪昌哉先生は、「保護者と教員が良好な関係性を築けると、子どもたちの主体的な学びはより深まる」と話します。
連載第4回では、大窪先生の前任校の保護者3名にもご参加いただき、教員と保護者が信頼関係を築けた理由、主体性を信じてもらえた子どものその後などを、座談会形式で語っていただきます。
【大窪昌哉(おおくぼまさや) プロフィール】
大学卒業後、一般企業の経理部に7年間勤務し、小学校の先生になるため30歳で退職。通信大学で小学校の教員免許を取得して、逗子市内の小学校にて教員人生をスタート。2024年度から葉山町立上山口小学校に勤務。
【座談会参加者】
大窪先生が2019年度~2021年度に担任した子どもの保護者3名。お子さんは全員同学年。小学校4年生(2019年度)から大窪先生が学年の担任に。翌年の小学校5年生時(2020年度)にコロナ禍の一斉休校があり、大窪先生は子どもの主体性を重視した授業を開始。
内山さん
息子が小4のときに大窪先生が担任。小5~小6は別のクラス。
門脇さん
娘が小4のときに大窪先生が担任。小5~小6は別のクラス。
小野寺さん
娘が小5~小6のときに大窪先生が担任。小4は別の先生が担任。
大人が「主体性を信じる」で変わった子どもたち
──大窪先生がお子さんたちを担任していたのは、門脇さん、内山さんが4年生、小野寺さんは5~6年生のときです。みなさんのお子さんが5年生のとき、大窪先生は主体性を大切にする授業に大きく舵を切りましたが、当時、お子さんにはどんな変化がありましたか?
小野寺さん(以下小野寺):子どもの「顔色」が変わったと感じました。