「中学受験」5年生が押さえるべき「単元」 6年生がひと伸びする「秘訣」 気鋭の算数専門塾・塾長が伝授

フォトン算数クラブ・武井信達先生に聞く「中学受験の算数」 #3 ~重要単元~

教育ジャーナリスト:佐野 倫子

武井先生:図や式を書いて整理しないで、やみくもに解こうとすると、5年生の内容ではもう厳しいですね。手を動かしつつ、条件を整理しながら解いていかないと。これはひらめきというよりも、訓練である程度できるようになります。

──図形問題は、ひらめきの勝負なのかなと思っていました。

武井先生:図形はクイズのようにとらえると面白く感じてきますよ! フォトンでは、フリーハンドで、ノートに立方体や多角形をさっと描けるように、低学年で相当練習させていきます。描けないことには構造がわからないと思うからです。ご家庭でもぜひ、さっと形をとれるようになるまで練習してみてください。これはきっと効果があると思います。

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フォトン算数クラブの教室では、生徒が授業に集中できるように、電灯の明るさのルクスや色味にもこだわって設定しています。

問題文を1文字も読みもらさない

武井先生:あとは重要単元ではありませんが、問題文を1文字も落とすことなく読むことも、とても大切です。高学年で算数が苦手なお子さんのタイプで、「国語が得意で、読むのが速いがゆえに問題文をさらっと読んでいる」場合がよくあります。

算数の文章題は物語文ではなく、一字一句が大切な俳句や詩に近い。どういうことかというと、1文字も無駄はなく、意味があり、凝縮されているのです。

問題文が数行に渡っていると、それをさらっと読んでしまうお子さんは、大変なことになります。目を凝らして、線をひいて、条件をひとつも漏らさない気迫で読むことが大事になってきます。これもすごく重要なポイントですね。

「椅子の座り心地や、全熱交換機を使って計画的に換気するなど、教室内の環境も徹底的にこだわっています」と武井先生。家庭でも集中できる環境を大切にしたいですね。
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