「おふろさん」がお風呂に入る? 第23回「ピンポイント絵本コンペ」優秀賞がほっこりデビュー!

心も体もぽかぽかあたたまる、お風呂絵本の『おふろさん』

【公式】『おふろさん』(作・せきぐちひろみ)ぽかぽかおふろ絵本

寒さがつづくこの季節。ぽかぽかのあったか~いお風呂に入るのは、とっても気持ちがいいですよね。

でも、いつもみんなをあたためてくれるお風呂は、湯舟のお湯につかる経験ができません。もしかしてお風呂だって、お風呂に入りたいんじゃないでしょうか……。

そんなアイデアからうまれたのが、絵本『おふろさん』。うるっとした瞳がキュートな「おふろさん」の冒険を、少しだけご紹介いたします。

お風呂だって、お風呂に入りたい!

並んでお風呂に入る、けんちゃんとお父さん。近所の銭湯の話をしています。
話を聞いていたおふろさんは、けんちゃんとお父さんのことがうらやましくなって……。
こっそり銭湯に行くことに! さあ、無事にたどり着けるでしょうか。

絵本の参考にした銭湯の中には1957年創業の東京の「明神湯」が!

おふろさんが銭湯にたどり着いたシーン。
こちらの銭湯に、見覚えのある方もいるのではないでしょうか。

『おふろさん』に登場する銭湯のヒントとなった内のひとつが、1957年に建てられた「明神湯」さんという東京にある老舗の銭湯。この銭湯は、ドラマや映画のロケ地としても有名なんです!

せきぐちひろみさんに聞く、誕生秘話

愛らしくもちょっぴりシュールな『おふろさん』。いったいどのようにして、この絵本は生まれたのでしょうか。

せきぐちひろみさんからのメッセージをご紹介します。
最初に絵本のアイデアを思いついたのは、お風呂に入っているときでした。

一日中動き回って帰ってきた日に、湯船に浸かったらとても気持ちが良くて、思わず「は~」と声が出ました。

そしてふと、「こんなに気持ちがいいのだから、お風呂もお風呂に入りたいんじゃないかな」と思い、四角いお風呂が湯船に浸かっているシーンが浮かびました。

それから、アイデアを元に絵本のラフを何度も描き直しては、通っている絵本講座の先生や、絵本仲間に見ていただきました。制作した絵本がピンポイント絵本コンペで入賞し、出版のお話をいただいた後も、担当編集さんと何度もラフのやり取りをしてから原画の制作に入りました。

原画を描くのはもちろん楽しい工程ですが、その手前のラフを練ることが私はとても好きな時間です。苦しいことも多々ありますが、やはり楽しさが勝ります。絶対面白い絵本にするぞ! 気持ちいい絵本にするぞ!と思いながら夜な夜な描く日々でした。

絵本が発刊されてからは、お手紙やSNSなどでもたくさんの方から嬉しい反響がありました。自分が知らないところでも楽しんでもらえていると思うと、とても幸せです。これからも絵本を作り続けていきたいです。

せきぐちひろみ
この冬は『おふろさん』を読んで、心も体もぽかぽかになりましょう!
『おふろさん』
作:せきぐちひろみ/講談社刊
定価:1650円(本体1500円)

せきぐち ひろみ

1999年東京都生まれ。2023年女子美術大学芸術学部アート・デザイン表現学科卒業。2022年「第23回ピンポイント絵本コンペ」優秀賞を本作(受賞時『まよなかのおふろさん』)で受賞。2023年、音楽とアニメーションを取り入れた立体作品が「JOSHIBISION 2022 女子美術大学学生選抜作品展」に選出され、東京都美術館で展示される。現在、フリーのイラストレーターとして活動中。絵本、イラスト、立体作品を楽しく制作している。趣味は散歩と銭湯巡り。

せきぐち ひろみ

Hiromi Sekiguchi
絵本作家・イラストレーター

1999年東京都生まれ。2023年女子美術大学芸術学部アート・デザイン表現学科卒業。2022年「第23回ピンポイント絵本コンペ」優秀賞...