「えほんやさん」のオープンから2ヶ月が経とうとしています。
今回は、本屋さん業務をやってみて感じたことを中心につづっていこうと思います。
仕入れの会社さがし
「絵本ってどこから仕入れるの?」
私の最初の疑問はここでした。
知り合いの書店さんに聞いてみたところ、出版社と書店の間に取次(卸)会社がはいり、そちらに注文して本が支給されるということ。なので、取次(本の卸)会社と契約する必要があるということがわかりました。
対して、中小の取次さんは返本ができない代わりに仕入値が大手取次より安い。
……とメリットやデメリットを考慮して決める必要がありました。
棚づくりについて
思いつくまま書いた後は、次はフェアとして取り扱いたい絵本を決めていきます。
「えほんやさん」のオープンは10月なので、「ハロウィン」「夜」「(秋っぽいから)おてがみ」と絞って、さらにピックアップしていきました。
一番目に付く場所には、細長い棚をくっつけて絵本を面出し(表紙がこちらを向いている)して、面出しだけではショールームっぽすぎるので足もとには広めの棚をつけて平積みと棚差し(背表紙がこちらを向いている)にして並べたい
……というのは、私の構想に最初からあったものでした。
よりたくさんの方に手にとってもらえるように、ラフを何度も描きなおしたり、着彩も納得いくまでやり直します。
なので、たくさんの冊数を置くことよりもできるだけたくさんの絵本の顔がみえるほうを優先しようと決めて、全部で約200タイトル延べ500冊の絵本を注文しました。
ただ、並べ終わった棚を見渡している時の気持ちは、今までに感じたことがないような高揚感と達成感で満たされていました。
棚づくりは難しいけど今でも一番好きな作業のひとつです。
本屋さんって力仕事!
接客は立ちっぱなしで、紙モノはまとまるとかなり重く、私が想像していた以上に本屋さんは体力仕事でした。
「えほんやさん」がオープンした10月は、ずっと店頭に立ちっぱなしでした。
これまでは、椅子に座って絵を描いたりおはなしを考えたりする仕事だったのでお店を閉め終わった後は、毎日SNSを見たり更新する余裕もないくらいグッタリでした。
「えほんやさん」もがんばります!
えがしら みちこ
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『クリスマスのおとしもの』、『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』『ありがとう』(ともに文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。2018年、子育てママパパの居場所にと、静岡県三島市に絵本専門店「えほんやさん」をオープン。代表もつとめている。 http://www.tenkiame.com/
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『クリスマスのおとしもの』、『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』『ありがとう』(ともに文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。2018年、子育てママパパの居場所にと、静岡県三島市に絵本専門店「えほんやさん」をオープン。代表もつとめている。 http://www.tenkiame.com/