長雨が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
家の中で雨粒の音や水の上を走るタイヤの音を聞いているのが好きです。守られている感じがして。
でも、お外に出るときは少し億劫な気持ちになるので、今年は傘を新調してみました。
『あめふりさんぽ』みたいな赤い傘。雨が降るのがなんだか楽しみです。
小学生がインタビューに
他の子は「もっと文字の多いものを読みなさいと(親から)言われる」とのこと。
赤ちゃん~小学校1年生まではみんな絵本を読んでいたのに、こうやって減っていくのかぁと少し悲しい気分になりました。
声で読んでもらえるという体験は、何歳になっても嬉しいものなので「よみきかせ(絵本)は卒業」なんて考えがなくなればいいのにな、と思います。
「文字は読めるのだけど、読んでもらえるのって嬉しいなぁ」と感じていた記憶は今でも覚えています。
どこかへ遊びに行ったり一緒に遊んだりも、もちろん大切ですが「読んでいる人との心の結びつき」が感じられる「よみきかせ」は、毎日少しずつでもできる子どもへの愛情表現だと思います。
中には、20歳をこえてお互い絵本を読みあっているよ。という方もいらっしゃいます。
そんな人たちがもっともっと増えたらな……。
三島と文学
その“白滝公園”から“三嶋大社”まで続く川沿いの道は“水上通り”といい、「水辺の文学碑」があります。
これらの文学碑は、三島にゆかりのある文学者たちのもの。
都心が近く、出ようと思えば出られるほどよい距離感。水や緑が多く、ほどよく田舎でほどよく都会。
どっち付かずで推しにくいという意見も聞きますが、そのバランスが創作向きだなぁとしみじみ感じるのです。
これを読んでいる絵本&文学好きのみなさん、ぜひ一度三島に遊びにいらしてくださーい。そしてこの“水上通り”を歩いてみてください。
川のせせらぎに耳を傾け、文学碑に立ち止まってみたり、カモや水面を眺めたり……。
そうして、文学を感じながら歩いてもらえると嬉しいです。
えがしら みちこ
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『クリスマスのおとしもの』、『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』『ありがとう』(ともに文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。2018年、子育てママパパの居場所にと、静岡県三島市に絵本専門店「えほんやさん」をオープン。代表もつとめている。 http://www.tenkiame.com/
1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『クリスマスのおとしもの』、『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』『ありがとう』(ともに文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。2018年、子育てママパパの居場所にと、静岡県三島市に絵本専門店「えほんやさん」をオープン。代表もつとめている。 http://www.tenkiame.com/