2021.09.23

講談社児童文学新人賞が決定「折り紙」主題のファンタジー『黒と白の対角線』

第62回講談社児童文学新人賞

著者:児童図書編集チーム

講談社児童文学新人賞は、子どもたちのための、オリジナリティあふれる作品を発掘する新人賞です。1959年に講談社創立50周年記念の文学賞として創設、現在では児童文学作家の登竜門として知られています。

これまでの受賞作は、松谷みよ子 『龍の子太郎』(第1回)福永令三 『クレヨン王国の十二カ月』(第5回)をはじめ、
柏葉幸子『気ちがい通りのリナ』『霧のむこうのふしぎな町』に改題して刊行:第15回)、斉藤洋 『ルドルフとイッパイアッテナ』(第27回)
また森絵都『リズム』(第31回)椰月美智子 『十二歳』(第42回)など、児童文学から一般文芸まで幅広く活躍する作家・作品を輩出しています。

これまでの児童文学新人賞受賞作品

第62回(2021年) 児童文学新人賞 決定

コロナ禍の中で募集された、第62回(2021年) 児童文学新人賞には、795作品が応募。
一次・二次選考を経て、9月22日に行われた最終選考会で、最終候補作5作品の中から慎重な審議の結果、次のように入選作が決定されました。​


◆新人賞
正賞 賞状・記念品 / 副賞 50万円・単行本として刊行
『黒と白の対角線~おりがみおとぎ草子~』
鳥美山 貴子(とりみやま たかこ)


◆佳作
正賞  賞状 / 副賞  20万円
『星屑すぴりっと』
林けんじろう(はやし けんじろう) 
『カトリとまどろむ石の海』
東 洋太郎(ひがし ようたろう) 

贈呈式
※開催するか否か、また実施する場合の規模については、新型コロナウイルスの感染状況等を踏まえて決定し、関係各位にご連絡いたします。

受賞作のあらすじと作者プロフィール

各受賞者のプロフィールと作品のあらすじは以下の通りです。

◆新人賞
『黒と白の対角線~おりがみおとぎ草子~』
<ジャンル:ファンタジー>
【筆名】
鳥美山 貴子(とりみやま たかこ) 
【出身地】秋田県

1983年、秋田県出身。37歳。秋田県湯沢市在住。
秋田県立本荘高等学校卒業。日本郵便株式会社等に勤務後、現在、主婦。
第34回家の光童話賞、「たんぼオーケストラ」で優秀賞受賞。第35回家の光童話賞、「ひいばあの手」で佳作受賞。第23回ちゅうでん児童文学賞、「グレフル+ムーン」で最終候補選出。
【あらすじ】
古い神社がひっそりと眠る黒爪山で、ふしぎなとかげをつかまえた小学六年生のゆうま。黒とかげはつかまえたとたん、おりがみへと姿を変えてしまった。町のおりがみ教室へ持っていったゆうまだったが、そのせいで先生がとかげといっしょに姿を消してしまう。
ゆうまはおりがみオタクのけいとと共に、神社にいた老人の助言をもとに黒爪山にのぼることに。そこには白銀の龍をはじめとした、命をふきこまれた紙の体を持つたくさんの生き物が住んでいた。
先生を救い、災いを食い止めるため、ゆうまとけいとは古びてしまった龍の新しいうろこを千枚作ることを約束し、うろこを作り上げようとするが……。

◆佳作
『星屑すぴりっと』
<ジャンル:少年少女小説>
【筆名】
林けんじろう(はやし けんじろう) 
【出身地】広島県

1974年、広島県出身。46歳。奈良県北葛城郡在住。大阪芸術大学・大学院修士課程修了。現在、会社員。
2020年、第17回ジュニア冒険小説大賞、大賞受賞。2021年4月14日、受賞作である「ろくぶんの、ナナ」刊行(岩崎書店)。
【あらすじ】
中学1年生の竹本イルキは、親戚から〝ひっつきもっつき(広島弁で人にべったりして離れない)〟と揶揄されている。彼が慕う従兄、せいちゃんは多発性硬化症という難病を患っており、体だけでなく心も酷く傷めていた。ある日、せいちゃんは「映画が観たい」と呟いた。
かたくなに観たい映画のタイトルを明かさないせいちゃんの様子を見たイルキは、観たい映画が何なのかを探り、彼が大学時代に関わった卒業制作の作品ではないかと目星をつける。
くしくもその映画が現在、京都のミュージアムで上映中であることを知ったイルキは、映画ソフトを入手するため、物知りなクラスメイト・ハジメと協力し、広島県尾道市から京都へ向かう弾丸遠征を企てる。

◆佳作
『カトリとまどろむ石の海』
<ジャンル:探検冒険小説>
【筆名】
東 洋太郎(ひがし ようたろう) 

出身地【千葉県】
1992年生。千葉県出身。一橋大学社会学部卒業。エディンバラ大学国際関係専攻修士課程修了。
【あらすじ】
舞台は19世紀末、スコットランドの首都エディンバラ。12歳の勝気な少女カトリは学校に通いながら両親が営む金物屋を手伝う日々を送っていた。
ある日、カトリは年上の女の子・リズに、家族がかかった不思議な眠り病の原因を探していると打ち明けられる。医者の手帳を盗み出した二人は、眠り病の患者がエディンバラの旧市街地域全体に発生していることを知る。
二人は眠り病の調査を始めるものの、リズは神学者ウィーグラフによって家に送り返され、部屋に閉じ込められてしまう。カトリはリズに託されたメモをもとに調査を続け、この街の地下に眠り病の原因があること、そこにウィーグラフが関わっているという仮説を得、彼の後を追う。

著者紹介

児童図書編集チーム

講談社 児童図書編集チームです。
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