2021.03.02

えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

絵本作家が絵本専門店「えほんやさん」(静岡県三島市)を作ることに…

著者:えがしら みちこ

※この記事は、講談社絵本通信(2019年5月)掲載の企画を再構成したものです。
 

こんにちは。絵本作家のえがしらみちこです。

長い10連休も終わり、やっと生活リズムが安定してきた今日この頃です。

4月は、お花見の集客予想がおおきく外れ、ゴールデンウィークはどうなることかとドキドキしていたのですがカフェスペースに山積みだった絵本のストックも無くなり、お陰様でわたしたちの心の安定が保たれました。

在庫がなくなってほっとしました…… えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

春の大通り商店街まつり

「えほんやさん」が属する大通り商店街では、年に2回商店街の組合が企画する手作りのお祭りが開催されます。
手作りといっても、三島広小路の踏切から三嶋大社まで、約700mが歩行者天国になる大規模なお祭りです。
それぞれのお店の軒先にはワゴンや露店が並び、マジックや吹奏楽、ダンスなどの出し物の舞台や、野菜市、ワークショップなどのブースが路上に所狭しと配置されます。
応援団の催しの隣で路上ライブがあっていたり、とってもカオス(笑)で賑やかなイベントです。

広小路駅から三島大社まで長い歩行者天国になります  えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

ひとがいっぱい!  えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

そして、この5月の「春の大通り商店街まつり」と11月の「秋の大通り宿場町まつり」を2つの柱として、5月から11月の間は、月に1回ペースでお祭りが行われるのです。

↓祭りのオンパレード
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5月  春の大通り商店街まつり
5月~6月 全国花のまちづくり三島大会・みしま花街フェア・ほたる祭り
8月  三嶋大まつり
10月 三島バル・ハロウィンパレード
11月 秋の大通りまつり
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お店を出す前から感じていたけど、「三島の人は、なんてお祭り好き!」と改めてびっくり。
各店舗のおじいちゃん社長が、元気にバンバン仕切っているのを見ると、私もがんばろうと身が引き締まる気持ちになります。

組合の組長さんには、お世話になりっぱなしです……  えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

はじめての審査員

「えほんやさん」の業務とは少しはなれた話題になりますが、この年2回の商店街のお祭りにあわせて「ストリートギャラリー」が開催されます。静岡東部の高校生が描いた作品が、商店街のお店約70店舗に1週間飾られるというものです。

それらの作品を、佐野美術館の館長さんや絵本作家の宮西達也先生が審査して、数点が表彰されるというコンクールもやっています。
今年は、私も審査員として加えていただいて「えがしらみちこ賞」も作ってもらいました。

会場の様子  えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

それぞれが一生懸命に描いた作品(今回は300点あったそう)の中から数点を選ぶのは、ほんとうに難しかったです。
でも、「あぁ、今の高校生ってこんなことを考えているのかなぁ」とか「どんな思いで作品と向き合ったのかなぁ」と、作品から何かが透けて見えてくる感じがして、楽しかったです。

全体的に、ちょっとグロテスクだったり怖い作品が多かった印象がしたので、突き抜けて明るいポップな絵が3冠も獲っちゃったのかな……。(私の勝手な見解)

受賞した人は数名だったけど、これをきっかけに、もっと文化やアートに関心をもってもらえるようになったらなぁと思います。
賞まで至らなかったけど、気になった作品にコメント書くとかできたらな……。嬉しいだろうな……。

ストリートギャラリーコンテストの賞状  えがしらみちこ 「はじめました えほんやさん」第10回

そしてその後、「えがしらみちこ賞」のご本人が、お父様と「えほんやさん」に遊びに来てくれました!
とっても嬉しくて、すこしお話しできたので、こうやってお店があるのっていいなと思ったのでした。
 

えがしらみちこの絵本

お気に入りのワンピースきて、あたらしいおくつをはいて、じゅんびできたよ、いってきまーす。

『はるかぜさんぽ』
作:江頭路子 講談社

お気に入りのかさもって、ながぐつはいて、カッパ着て、じゅんびできたよ、いってきまーす。

『あめふりさんぽ』
作:江頭路子 講談社

おひさまがさんさんと照る、夏のいちにち。あーちゃんがおさんぽで出会ったのは?

『さんさんさんぽ』
作:江頭路子 講談社

秋のつめたい風のなか、おさんぽで出会ったのは、どんぐり、みのむし、まっかなおちば……。『はるかぜさんぽ』につづく、人気シリーズ。

『あきぞらさんぽ』
作:江頭路子 講談社

お気に入りのマフラー巻いて、帽子にてぶくろ、ブーツをはいて、じゅんびできたよ、いってきまーす。

『ゆきみちさんぽ』
作:江頭路子 講談社

「ねえママ、おばけの音が、きこえるの」夜、こうちゃんは、おばけがこわくてねむれません。チクタク、チクタクの音は、なんのおばけ? カタカタ、カタカタの音は、なんのおばけ? 

『ねんねのうた』
作:江頭路子 講談社

著者紹介

えがしら みちこ えがしら みちこ

1978年、福岡県生まれ。熊本大学教育学部卒業。水彩を使用した透明感のある画風が特徴。絵本に『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』『ねんねのうた』『いちねんせいの1年間 わたし、もうすぐ2ねんせい!』(文・くすのきしげのり)『せんそうしない』(文・谷川俊太郎)『はこちゃん』(文・かんのゆうこ 以上すべて講談社)、『おたんじょうケーキをつくりましょ』(教育画劇)、『なきごえバス』(白泉社)、『いろいろおてがみ』(小学館)、『しいちゃんおひめさまになる』(アリス館)、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことが だいすき』(原案・西原理恵子 KADOKAWA)など、装画と挿絵に『あかりさん、どこへ行くの?』(フレーベル館)、『さくら 原発被災地にのこされた犬たち』(金の星社)などがある。雑誌や教科書などの挿絵も多く手がけている。静岡県三島市在住。