2021.03.15

おうちにある材料で簡単手づくりおもちゃ 牛乳パック編

『東京おもちゃ美術館』に教えてもらうおもちゃ作り 第3回

寄稿家:貝原亜理沙

ちょっとがんばってパズルを作ろう!
撮影 葛西亜理沙

『東京おもちゃ美術館』”おもちゃこうぼう”のおもちゃコンサルタント・貝原亜理沙さんに教えてもらうおもちゃの作り方、第3回目はパズル作りです。牛乳パックを使い、ちょっと頭を使うパズルに挑戦してみましょう! また、貝原さんが子どもたちとおもちゃ作りを行う”おもちゃこうぼう”についてもご紹介します。

牛乳パックで作るキューブパズル

撮影 葛西亜理沙

【用意するもの】
牛乳パック(1000ml) 1本
はさみ
マジックペン(油性)
セロハンテープ
30cm定規

【作り方】

①牛乳パックを切り開いて、底と頭の部分をのぞいた部分を定規で上から3等分する。牛乳パックの折り目と、3等分した線でできた12個の面に、2種類の絵を写真と同じ並びで描いていく。(写真左)
【ポイント】
飲み口と底を切り取ってから3等分するときの幅は約6.3cmです。絵を描く面を間違えるとパズルとして遊べなくなってしまうので注意!
(写真右)


②3等分にした線で切っていく。上から1、2、3、とわかるように置いておく。(写真左)
③1と3を輪にしてセロハンテープで止める。(写真右)
【ポイント】
順番がバラバラにならないように注意しましょう。それぞれの絵の数を覚えておく、または隅に小さく番号を書いておいても。

撮影 葛西亜理沙

④1と3にトンネルのように2を通してつなぎ、セロハンテープで止める。

撮影 葛西亜理沙

⑤キューブ型に組んで完成! 6面を同じ絵が見えるように組んで遊んでみよう!

「キューブ型にしたあと、1枚だけ違う絵があったときに”すべて同じ絵にするにはどうすればいいか?”と考える力がつくおもちゃです。実際にやってみるとなかなか難しいので、ぜひ親子で一緒に遊んでみてください」(貝原さん)

『東京おもちゃ美術館』にある”おもちゃこうぼう”とは?

写真提供:東京おもちゃ美術館

貝原さんが「おもちゃコンサルタント」としてワークショップを開催している『東京おもちゃ美術館』内にある”おもちゃこうぼう”は、『NPO法人芸術と遊び創造協会』が運営。協会が、約40年間にわたり培ってきた、おもちゃの知識や技術を子どもたちに伝え、ものづくりを通じて達成感や自己肯定感を感じられる場所作りを目的としています。

今回のような、おうちにある材料や道具だけでも十分に楽しめるおもちゃのメニューを教えてくれるほか、電動のいとのこで木工作を体験できる小屋「いとのこや」などもあり、大人にも大人気! 

”できた!”という達成感を味わってほしい

『東京おもちゃ美術館』にある”おもちゃこうぼう”のおもちゃコンサルタント・貝原亜理沙さん
撮影 葛西亜理沙

「同じおもちゃを作るにしても、年齢によって工夫の仕方はさまざまです。同じものでも何度も作ることにより、うまくいかなかったところを自分で考えますよね。そうしてステップアップしていける。おもちゃ作りでもそれが自己肯定感を高めることにつながっていくと思います。
また、おもちゃの作り方を覚えてからも、”おうちでもう一回作ってみよう”とか、”あの子、上手だな”と思った人の真似をして、自分の表現に取り入れるのもすごく大切なこと。手づくりおもちゃを通じて、自分で作って成功して、”できた!”という達成感を子どもたちに味わってもらいたいと思っています」(貝原さん)

一緒に手づくりおもちゃを作りたいけれど、なかなか時間が取れないというお父さん、お母さんたちへのアドバイスもいただきました。

「一緒に遊ぶ時間が取れないときなどは、子どもがどうしても難しいところだけを大人が担当して、”絵を描いておいてね”とお願いするなど、親子の合作を作るのはどうでしょうか。
私がなにより大切にしたいのは、子どもたちが作ったものを見て、”一番どこを頑張ったの?””どこにこだわったたの?”と、過程を聞いてあげることです。そして”上手だね””キレイだね”という表現だけでなく、”この部分、すごく丁寧に作ったね””この色いいね”というように、良いと思った部分を具体的に伝えてあげてください。
一緒に作れなくても、作ったものや描いたものを見て、子どもと会話をすることでコミュニケーションが生まれていくと思います」(貝原さん)

第3回にわたり紹介した5つのおもちゃは、どれも楽しく作れるものばかり。ぜひおうち時間に親子でおもちゃ作りを楽しんでみてください。

取材・文 石本真樹

寄稿家紹介

貝原亜理沙 かいはらありさ

美術館での調査研究の仕事、絵画造形教室の講師などを経て、2017年から『東京おもちゃ美術館』に勤務。身近な材料でできる手づくりおもちゃのワークショップを行う”おもちゃこうぼう”と、美術館に収蔵されている、100カ国・10万点にもおよぶ収蔵品の管理を担当している。