
【平日は団体職員 休日は絵本作家】 「兼業のほうが絵本づくりが進む」 話題の絵本『こけしぞろぞろ』著者・まつながもえさんが明かす仕事スタイルとは?
2025.04.04
絵本と仕事の切り替えが、今のわたしには良いスイッチになっています。休日はほとんど絵を描いて過ごしているので、連休にひたすら絵本のことばかり考えていると、まったく関係のない仕事がしたくなります。
人としゃべったり体を動かすことも好きなので、じっと絵本と向き合っていると、もう1人の自分が「そろそろ切り替えでは!?」と言ってくる感じです(笑)。どんなに好きでも、やり続けるのはしんどいときもありますので。
──絵本づくりの時間はどうやって作っていますか?
まつなが:兼業に慣れていないころは、平日は朝5時に起きて6時半から出勤までの時間と、昼休みも使って描いていましたが、効率的ではありませんでした。今は夜10時半に寝て朝7時に起きて出勤し、職場の近くのカフェで、始業時間まで絵を描いています。締め切りに追われているときは、昼休みにササッと昼食を済ませて、残りの時間に、iPadを膝の上に置いて描いていたこともありました。
絵本づくりに割ける時間が決まっているので、逆にどのくらいの日数があれば完成させられるのか計算できるんです。ですから「ここまでに描きます」と編集さんに最初に宣言してしまいます。宣言したからにはやらなければいけないので、描く時間の集中力がアップしました。良いペースで絵本を出すことができているので、このスタイルで今後も創作活動を続けていきたいです。
iPadは持ち歩けるので、ラフスケッチや色塗りなどの作業なら、電車で移動するときの隙間時間でもできるのがとても便利。デジタル制作は、別の職業で生計を立てながら、絵本作家として活動する私に合っているやり方だと思います。
──次回作のアイデアはありますか?
まつなが:『こけしぞろぞろ』が「まつながもえのにっぽんだいすき絵本」の2冊目なので、そのシリーズも続けていきたいです。今いいなと思っているのが、招き猫や張り子です。神社が好きなので、狛犬もいいなと思っています。ご期待ください!
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展示の様子を写真で紹介していきます!
