NHK「おかあさんといっしょ」でデビューして25年 作詞家もりちよこさんがアノ名曲たちの誕生秘話を明かした
NHK「おかあさんといっしょ」の人気曲から絵本も誕生！ 作詞家もりちよこさんにインタビュー【前編】
2023.08.03
番組のチャレンジ精神から楽しい歌が次々誕生
──デビューから、次々と楽しい楽曲を手がけられたもりさん。インパクトある作品たちはどのように作られているのでしょうか？
「おかあさんといっしょ」の場合、多くはまず「こんな歌を」と依頼をいただくところからスタートして、その後はディレクターさんをはじめみなさんと作り上げていくことが多いです。
例えばおまめ戦隊では「戦隊もので」とのお題をいただいてから、お豆にたどり着くまでが大変でした。何度も案を出して話し合いを重ね、あるときディレクターさんがつぶやかれた「……豆？」の一言に、「それです！」と（笑）そこからもどんなお豆にするのか、また試行錯誤して、マッチするまで針の穴に糸を通すような作業の後、何度も書き直しを重ね、おまめ戦隊は誕生したんです。……実は、最初『グリンピース戦隊』だったんですよ（笑）でもいろんなお豆さんがいいだろうということで今の形になりました。
そうかと思うと「こんな歌詞でいいのかな？」と思って書いたものを「いいね！いいね！」と面白がってくださって出来上がる作品もあり。まずは好きに書いてみて、みなさんとアイデアを出し合い緻密に作り上げる、のびのびさせていただきながらも手綱はしっかり握っていてくださる、だからこそ、お子さんたちに喜ばれ、長年愛される楽曲が生まれているんだと思います。
「おかあさんといっしょ」の場合、多くはまず「こんな歌を」と依頼をいただくところからスタートして、その後はディレクターさんをはじめみなさんと作り上げていくことが多いです。
例えばおまめ戦隊では「戦隊もので」とのお題をいただいてから、お豆にたどり着くまでが大変でした。何度も案を出して話し合いを重ね、あるときディレクターさんがつぶやかれた「……豆？」の一言に、「それです！」と（笑）そこからもどんなお豆にするのか、また試行錯誤して、マッチするまで針の穴に糸を通すような作業の後、何度も書き直しを重ね、おまめ戦隊は誕生したんです。……実は、最初『グリンピース戦隊』だったんですよ（笑）でもいろんなお豆さんがいいだろうということで今の形になりました。
そうかと思うと「こんな歌詞でいいのかな？」と思って書いたものを「いいね！いいね！」と面白がってくださって出来上がる作品もあり。まずは好きに書いてみて、みなさんとアイデアを出し合い緻密に作り上げる、のびのびさせていただきながらも手綱はしっかり握っていてくださる、だからこそ、お子さんたちに喜ばれ、長年愛される楽曲が生まれているんだと思います。
──もりさんの歌では「たこやき」や「メロンパン」などお兄さんお姉さんたちのかぶりものも名物になりましたね。
かぶりものなど映像は、ほとんどディレクターさんにおまかせです。私も収録現場に行って「これですか！」とびっくり、大笑いすることもありますよ。お兄さんお姉さんものってくださり、毎回楽しい作品に仕上げていただいています。
先日番組のリクエスト曲として、昔収録された『パンパパ・パン』が放映されていたんですが、オンエア当時メロンパンのかぶりものをした横山だいすけお兄さんのメイクは実はセルフプロデュースだったんです。つけまつげもご自身で提案されて。ノリノリで演じてくださいました。チャンスがあれば是非観ていただきたいです。あの歌は、これでもかっていうぐらい親父ギャグをぎっしりとつめこんだんです。
「フライパン上手なおかあパン」「苦労が多いわクロワッサン」とか。その中でも、フランスパンのおねえパンの彼がやきそばパンなんですが、（焼きもちとかけて）「♪やきもきっ！」「♪やけました！」はちょっと通らないかな？ と思っていたのがOKをいただいて（笑）、改めて番組のチャレンジ精神に感動しました。
かぶりものなど映像は、ほとんどディレクターさんにおまかせです。私も収録現場に行って「これですか！」とびっくり、大笑いすることもありますよ。お兄さんお姉さんものってくださり、毎回楽しい作品に仕上げていただいています。
先日番組のリクエスト曲として、昔収録された『パンパパ・パン』が放映されていたんですが、オンエア当時メロンパンのかぶりものをした横山だいすけお兄さんのメイクは実はセルフプロデュースだったんです。つけまつげもご自身で提案されて。ノリノリで演じてくださいました。チャンスがあれば是非観ていただきたいです。あの歌は、これでもかっていうぐらい親父ギャグをぎっしりとつめこんだんです。
「フライパン上手なおかあパン」「苦労が多いわクロワッサン」とか。その中でも、フランスパンのおねえパンの彼がやきそばパンなんですが、（焼きもちとかけて）「♪やきもきっ！」「♪やけました！」はちょっと通らないかな？ と思っていたのがOKをいただいて（笑）、改めて番組のチャレンジ精神に感動しました。
──関西弁の作品や、勢いある掛け声も楽しい作品が登場しました。
『たこやきなんぼマンボ』は最初標準語で書いたんですが、プロデューサーさんが「関西弁で書いたら？」とおっしゃって、思わず「いいんですか!?」と（笑）。関西弁はお手のものなので、より楽しい作品になりました。あの歌は「おかあさんといっしょ」の歴史の中で、初めてフルの関西弁の歌だったと言われていましたね。
掛け声も、多いですね～。『おまめ戦隊ビビンビ〜ン』の「へば！」は青森の言葉で行動を起こすときに使われるもので『そらそらそうめん』の「そら！」はそれはすごいわ～の意味があり、そやそやはそのまま関西弁での意味もありますが、北海道のよさこいの「せいやせいや！」のイメージも入っています。聞いた人、歌った人が元気になる、前向きになれるようなかけ声を、と考えました。楽しいだけじゃなくて、ちょっと意味を込めたいな、と思って作っています。
『たこやきなんぼマンボ』は最初標準語で書いたんですが、プロデューサーさんが「関西弁で書いたら？」とおっしゃって、思わず「いいんですか!?」と（笑）。関西弁はお手のものなので、より楽しい作品になりました。あの歌は「おかあさんといっしょ」の歴史の中で、初めてフルの関西弁の歌だったと言われていましたね。
掛け声も、多いですね～。『おまめ戦隊ビビンビ〜ン』の「へば！」は青森の言葉で行動を起こすときに使われるもので『そらそらそうめん』の「そら！」はそれはすごいわ～の意味があり、そやそやはそのまま関西弁での意味もありますが、北海道のよさこいの「せいやせいや！」のイメージも入っています。聞いた人、歌った人が元気になる、前向きになれるようなかけ声を、と考えました。楽しいだけじゃなくて、ちょっと意味を込めたいな、と思って作っています。
──『そらそらそうめん』のおかげでそうめんを食卓でヘビーローテーションしても子どもからクレームが来なくなったとのおかあさんのお話をうかがいました。
確かに「『ドコノコノキノコ』のおかげでシイタケが食べられるようになったよ！」とか「『おまめ戦隊ビビンビ〜ン』を見てから豆を食べるようになりました」と言っていただいたこともありますね。なんと、食育に役立っていましたか（笑）。おかあさんたちの助けになっていたなら、うれしいです！
確かに「『ドコノコノキノコ』のおかげでシイタケが食べられるようになったよ！」とか「『おまめ戦隊ビビンビ〜ン』を見てから豆を食べるようになりました」と言っていただいたこともありますね。なんと、食育に役立っていましたか（笑）。おかあさんたちの助けになっていたなら、うれしいです！
楽しい歌詞を紡いでこられたもりさんの原点を教えていただきました。
次回のインタビューもどうぞお楽しみに！
うたえほん おかあさんといっしょ おっきなちっちゃな物語 ～チーゾウとデカーリ～
文：もり ちよこ 絵：西内 としお
定価：本体1430円（税込み）
文：もり ちよこ 絵：西内 としお
定価：本体1430円（税込み）
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げんき編集部
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ！」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトです。１・２・３歳のお子さんがいるパパ・ママを中心に、おもしろくて役に立つ子育てや絵本の情報が満載！ Instagram : genki_magazine Twitter : @kodanshagenki LINE : @genki
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