今年はうさぎ年=ミッフィーの年! ディック・ブルーナとうさぎの関係とは?

ブルーナさんの近くにいつもいた「うさぎ」がロングセラー絵本のきっかけに

げんき編集長:塩見 亮

ディック・ブルーナさんも、うさぎ年生まれ!

2023年(令和5年)の干支は「うさぎ」。
そして、うさぎといえば、なんといっても「ミッフィー」ですよね! 
ミッフィーの作者は、オランダ人のディック・ブルーナさん。
2017年に、惜しまれながら89歳でこの世を去ったブルーナさん、実はご本人もうさぎ年の生まれだったんです。

インタビュー集『ミッフィーからの贈り物 ブルーナさんがはじめて語る人生と作品のひみつ』の冒頭で、そのことに触れられています。
「ぼくは、オランダ中部の都市ユトレヒトで1927年に生まれました。この年は東洋の干支でいうと『うさぎ年』なのだそうです。とても奇遇な思いがします」
『にほんご えいご ミッフィー こどもずかん』 
『にほんご えいご ミッフィー こどもずかん』より。ミッフィーたちとは別に、動物としての「うさぎ」もちゃんといますね。 

うさぎと遊んだ子ども時代

ブルーナさんの幼いころは、まだ戦争が始まる前。

動物たちに囲まれた、自然豊かな環境で育ったようです。

ブルーナさんは、こんなふうに回想しています。
「じつは、うさぎと遊ぶ写真が残っているのですよ。当時、家のまわりには野生のうさぎがたくさんいました。ふわふわした白い毛の赤い目をした、おとなしいうさぎは、子どもにとって親しみやすい動物だったのでしょう。

ぼくが6歳から中学生になるまで暮らしていたのは、ユトレヒト州中部にある、森林に囲まれた美しい街、ザイストです。ここには数えきれないほどたくさんのなつかしい思い出があります。

豊かな自然の中にあった家には、広い庭もありました。そこで犬も飼っていましたが、山羊やにわとり、うさぎもいました。子どもが育つには最適な環境だったのです。

(中略)

ぼくが描く絵本の根底には、このころのゆるぎない幸福感、あふれるほどの好奇心と想像力をはたらかせて得たさまざまな感動、そういうものすべてが凝縮して流れているのかもしれません」
ディック・ブルーナさん、1歳になったばかりのころ。(『ミッフィーからの贈り物』より)

「うさちゃんの話を、絵本にしよう!」

大人になったブルーナさんは、デザイナーの仕事のかたわら、絵本の創作を始めます。

そして、ミッフィーの絵本を作るきっかけを与えてくれたのは、幼かった息子のシルクさんなのだそうです。
「夏、家族で海辺のリゾートに出かけたときのことです。そこには野生のうさぎがよく出没したのです。ちょうど歩きはじめたくらいのシルクは、うさぎに大喜び。夜、シルクが眠りにつくとき、ぼくはベッドのわきにすわって、毎晩のように即興でうさぎの話をつくって聞かせました。

両親と幸福に暮らすフワフワの白い毛の小さなうさぎ。そのうさちゃんがいろいろな体験をするお話です。

(中略)

シルクに語りながら、ぼく自身がとても心地よいものにつつまれていきました。息子のすべすべのほっぺ。小さな子ども特有のやわらかなぬくもり。お話をするぼくをまっすぐに見つめる目。その純真な瞳をしたわが子に、両親や祖母に愛されてすごした幼い日の、あのぬくぬくとした幸福感が引き出されたのかもしれません。

『この、うさちゃんの話を絵本にしたらどうだろう!』

ぼくがそう思いつくのに、時間はかかりませんでした」
そしていよいよ、『ちいさなうさこちゃん』『うさこちゃんとどうぶつえん』の初版が出版されたのは、1955年6月21日のこと。

このことから、6月21日はミッフィーの誕生日として知られています。
日本でミッフィー(うさこちゃん)の絵本が出版されたのはその9年後、1964年のことでした。イギリスで英語版の「miffy」が出版されたのと同じ頃であることを考えると、ミッフィーの絵本はかなり早い時期に日本に入ってきたことになります。

うさぎ年生まれのディック・ブルーナさん、やはり日本と縁が深いですね。
『にほんご えいご ミッフィー こどもずかん ステップアップ』 
ミッフィーからの贈り物 ブルーナさんがはじめて語る人生と作品のひみつ(講談社文庫)

うさぎ年生まれの「げんき編集長」はミッフィーが好きで編集者になった

さて、急に自分の話で恐縮ですが、「げんき」編集長の筆者も、うさぎ年の生まれ。幼いころ、父親から、『ちいさなうさこちゃん』『うさこちゃんとどうぶつえん』を何度も読んでもらって育ちました。

大人になってもミッフィーが大好き。

それが理由で編集者を志したと言っても、過言ではありません。

実は前述した『ミッフィーからの贈り物』も、もともと筆者が編集を担当しました。

ユトレヒトでディック・ブルーナさんに直接お会いして、インタビューすることができたのは、この上ない幸せでした。

絵本の登場人物と同じように、こちらをまっすぐに見つめて、ていねいに答えてくれるブルーナさんのお顔が、今でも思い出に残っています。
現在、筆者は幼児誌「げんき」の編集長をしています。

「げんき」は本誌でミッフィーのページを連載しているほか、ときおりミッフィーをモチーフにしたおもちゃのふろくを作っています。編集者になって、ミッフィーのおもちゃを手がけることになるとは思っていませんでした!

かわいいふろくができあがっていく過程の、ワクワクする気分は格別です。

昨年発売のげんき12・1月号のふろく「ぷかぷか ミッフィーすくい」は大好評!

最近では、「げんき12・1月号」のふろく「ぷかぷか ミッフィーすくい」。

お風呂に浮かべて遊ぶ「おさかなすくい」は定番の人気ふろくですが、お魚ではなく、「ミッフィーすくい」があったらかわいいな、とずっと思っていました。実現してうれしい!

この号は読者のみなさんにも大好評でした。
「げんき 2022年12月・2023年1月号」 

げんき4月下旬発売のミッフィースペシャルふろくを最速スクープ!

そして、2023年の「げんき」でも、準備しているおもちゃがあります。

一番乗りでこの記事で発表します!

「自動販売機」をミッフィーで作ります!

こちらは4月下旬発売の「げんき 春号」のふろくとなる予定です。うさぎ年の「げんき」は、ミッフィーの年になりそうです!
「げんき 2023年春号」ふろく(予定)、「ミッフィーの じどうはんばいき」。 
© Mercis bv
しおみ りょう

塩見 亮

「げんき」編集長

2000年講談社入社。絵本、童話の編集部を経て、2018年より幼児誌「げんき」編集長。

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...