〈かわいそうな名前のナマコ?〉
カンテンナマコ科には、ハゲナマコという変わった名前のナマコもいます。
ヒメカンテンナマコと同じように、背中には毛のようないぼ足が生えています。
ほかの種にくらべていぼ足が細くまばらであることから、ハゲという名前がついたのかもしれません。
ハゲナマコは日本のまわりでは水深700~1200mの海底に多く生息していて、ときには大きな群れになっていることもあります。
ナマコは泥の中の有機物を食べてくらしているので、それだけ多くのハゲナマコがいるということは、その深度の海底にはたくさんの有機物がふりつもっているのでしょう。
※「東京ズーネット」のWEBサイトには、葛西臨海水族園で撮影されたヒメカンテンナマコの発光のようすの動画が掲載されています。