コンドルはなぜ、死肉を食べても食中毒にならないの?
2021.11.17
コンドルの消化器官は、有害な細菌を死滅させる!?
コンドルがくさった肉を食べてもへいきなわけは、数百万年の進化の過程で獲得した、特殊な消化器官にあるようです。コンドルの消化器官は、有害な細菌を死滅させ、残ったものとは共存できるというすぐれたものなのです。
デンマークとアメリカの研究チームは、クロコンドル26羽とヒメコンドル24羽の合計50羽を調査。その結果、コンドルの頭部には528種もの細菌がいた一方、腸内には、たった76種の細菌しか見つかりませんでした。
コンドルは、進化の結果、細菌を死滅させる強力な消化器官をもつ一方で、それでも殺せない致死性の細菌とは、共存できる耐性を獲得したと考えられています。
■関連:「鳥」69ページ