まるで鳥の卵!? 白が通説の恐竜の卵、“色つき”も恐竜のものと世界で初めて発表!
2018.04.24
博物館に展示されているものはもちろん、これまでの研究でも“白”が通説となっていました。
それが、なんと恐竜の卵に“カラー”がついていた、という研究結果を米独の研究チームが発見、オンライン学術誌「PeerJ」に発表したのです。
中国で発見された卵の化石は、青緑色!
これはオウムのようなくちばしと羽毛を持ち、後脚で歩く白亜紀後期の恐竜・オビラプトルのなかま、ヘユアンニア(Heyuannia huangi)の卵の化石。つまり、色付きの卵は少なくとも白亜紀末に登場していたことに!
「色つきの卵は恐竜が絶滅した後に、一部の鳥類が進化して産むようになったもので、現在の鳥たちにしかない特徴だという考え方が提唱され、これまで誰もそれを再考しなかったのです。恐竜の卵が色つきだったかという疑問を持つ人もいませんでした」と、今回の論文の著者である米エール大学のヤスミナ・ヴァイマン氏は話します。
この研究結果により、いままで考えられていたよりもはるかに昔から、しかも恐竜が色つきの卵を産んでいたことがわかりました。「とても驚いて、信じられないほどでした」とヴァイマン氏。現在は鳥に近い肉食恐竜の卵の色を調べているそう。
今後さらに、鳥の特徴である美しい色やカムフラージュ柄をした卵が見つかるとなると、恐竜と鳥の関係にも劇的な発見が出てきそう!