海辺の磯にいるはずのイソヒヨドリに異変が……!? いったい何が?
【ちょっとマニアな季節の生きもの】サイエンスライター・柴田佳秀先生が見つけた生きもののふしぎ
2023.04.20
サイエンスライター:柴田 佳秀
磯ではなく、イトーヨーカドーにいる!?
なかでもイトーヨーカドーで見ることが多くて、私は「イトーヨーカドーの鳥」なんて呼んでいます。また、最近は子育てまではじめていますから、驚きを通り越しているのです。
いちばん驚いたのは、長野県の木曽福島駅での観察例で、ここは海から130kmも離れている山の中です。そして、北海道や東北では少なく、関西や関東ではかなりの数が街にいることがわかりました。
ビルが岩だらけの磯に似ているからという説がありますが、ビルがたくさんある東京や大阪の都会にはほとんどいないので、どうもその理由はちがう気がします。もっともイソヒヨドリがいるところは、ニュータウン開発された郊外の駅やショッピングセンターなので、たぶん、ここにヒントが隠されている気がするのですが、まだ納得のいく答えが見つかっていません。
私は、その答えをみつけるために、これからもイソヒヨドリを詳しく観察したいと思っています。皆さんのお家の近くにも、イソヒヨドリがあらわれるかもしれません。発見のコツはきれいな声です。もし、見つけたら教えていただけると嬉しいです。
柴田 佳秀
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。