その後、3年かけて詳しい研究(交尾期の形や過去の文献など)がなされ、新種であることが確定。学術論文としてRapala yasuhikoi Wakahara et Nakamura, 2015 という学名で記載されました。
「ラパラ」は属名(トラフシジミ属)、「ヤスヒコイ」は小種名(弥寿彦の意味)、「ワカハラ et ナカムラ」は、新種を記載した人の名前です。「若原と中村が新種として記載したトラフシジミ属のヤスヒコイ」という意味です。
学名はラテン語が基本で、小種名に人名をつける場合、男性にはiを、女性にはeをつけます。ちなみにitoi(イトウイ)にしなかったのは、伊藤は大変ありふれた名字で、虫の研究をしている伊藤さんがまわりにいっぱいいるからでした(苦笑)
伊藤 弥寿彦
1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクタ...