日本一美しいガの幼虫は身体から嫌な匂いの泡をだす!?

【ちょっとマニアな春の生きもの】昆虫研究家・伊藤先生が見つけた生きもののふしぎ

日本一美しいガって?

サツマニシキ。 撮影/伊藤 弥寿彦
ガの仲間は日本に3000種以上もいます。もちろん美しさの基準が何にあるのかをいうことはできません。
他にも様々な美しさをもつガはたくさんいます。でもこれは文句なく綺麗でしょう!?  サツマニシキというガです。

幼虫はヤマモガシという木の葉を食べます。刺激すると体から嫌な匂いのする黄色い泡を出します。鳥などの天敵に食べられないための作戦です。一度嫌な思いをした鳥は二度とこの目立つガを襲わないのです。

この写真は山口県の住吉神社で撮影しました。
いとう やすひこ

伊藤 弥寿彦

Ito Yasuhiko
自然番組ディレクター・昆虫研究家

1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」MOVE「昆虫 新訂版」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。

1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」MOVE「昆虫 新訂版」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。