新種に学名をつけよう
何十年も何百年も残り、ずっと呼ばれ続ける新種の学名をつけることは責任のあることだと思います。できるだけ良い学名をつけたいものです。
アンモナイト以外の古生物でも、新種の化石自体はまだたくさん地層の中に眠っているはずで、もしも皆さんが新種の化石を見つけて発表することがあったら、化石自体が喜ぶような、また、みんなに親しみを込めて呼んでもらえるような、カッコよくて素敵な学名をつけてあげてください。
ちなみに、今僕は、北海道で見つかった新種のアンモナイトを発表する論文を書いています。博物館の収蔵庫で最初の1個を発見したのは、博士論文を書いていた2016年のことですが、なかなか納得のいく論文に仕上がらず、書いては消しを繰り返しています。誰かに先を越されないか、不安に思いながらも7年も経ってしまいました。
でも、完成まであと少しのところまで来ました。来年くらいには発表できるようにしたいと思います。
どんな形の、どんな学名の新種のアンモナイトが登場するか、楽しみにしていてください!
写真提供/相場大佑
相場 大佑
深田地質研究所 研究員。1989年 東京都生まれ。2017年 横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館 研究員を経...